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そばに置きたいデザイン。そんなALESSI の新作は?

2009.04.07

そばに置きたいデザイン。
そんなALESSI の新作は?

新生活の始まりともなる4月ですね。今回はALESSI(アレッシィ)の新作から紹介します。その「ひとつ」があることで毎日がぐんと楽しくなる、というものばかり。

まずはジャスパー・モリソンのデザインとなるゴブレットから。シンプルな姿でありながらも、ただシンプルなだけでなく、使う人が愛情を注ぐことのできるデザインを大切に考えるジャスパー。そうしたデザイナーの姿勢を感じとることのできる一脚です。

kawakami1.jpg ジャスパーがアレッシィのためにデザインした白磁の皿やカトラリー、クリスタルのグラスと並ぶ新作のゴブレット(脚つきグラス)。丁寧な開発、製造と同時に、手頃な価格もこのシリーズの魅力です。ちなみにこのゴブレットは1260円。

ジャスパーが「スーパーノーマル」という展覧会をデザイナーの深澤直人さんと企画していたとき、あるワイングラスを手に、話してくれたことがありました。
「なんてことのない雑貨屋で見つけたんだ。この姿が気に入ったんだけれど、使っているうちに、ただ姿かたちが好きだということを超えた存在になってきてね」。

それは吹きガラスでつくられた日常づかいのグラスでした。普通だけれど、普通をこえた魅力が宿るもの。ワインを入れても水を入れても、そのグラスがあることで食事が楽しくなるだろうなあ。そう思わせられるグラスです。

ジャスパーの作品集のなかでも、彼が出合ったそのグラスに関する一文を目にできました。
「別のグラスを使うと、テーブル周辺の空気に何かが足りないと感じる。そして例のグラスを使ったとたんに、あの雰囲気が戻ってくるのだ。ワインがたいしたものでなくても、飲むひとくちごとに楽しみがある」(『ジャスパー・モリソンのデザイン』ADP刊)

彼が見つけた「使ううちに手ばなせなくなった」そのグラスを改めて思いださせてくれたのが、今回のアレッシィのゴブレット、その名は「Glass Family」。
実はジャスパーが手がけた品々には、「ファミリー」の名がつけられたものが、他にも様々にあるのです。一例が「ザ・ポルチーニ・ファミリー」や「コルク・ファミリー」......。
家族のように「そばにいてくれる」品。家族が増えていくように数を増やしていきたくなる品。そうしたゴブレットに、「ファミリー」とはなんともすてきなネーミング。

kawakami2.jpg 「グラス・ファミリー」。どこかのカフェやビストロで目にしたことのあるような......。なにげない姿のグラスたちですが、そこが魅力。使ううちに愛着が増していくはず。

続いてアレッシィの人気の品、「地中海の珊瑚」からも紹介しましょう。「mediterraneo(メディテラーネオ)」シリーズの新作で、「ペーパーカップのホルダー」や「ペーパーホルダー」です。アウトドアパーティのテーブルを美しく演出してくれる品々。目にしているうちに、海辺でパーティを開いてみたくなってきますね。

kawakami3.jpg

kawakami4.jpg ペーパーカップのホルダーの他にもペーパーナプキンホルダーやペーパープレートホルダー(写真上)もあります。テーブル上がぱっと華やぐ赤も。デザインはLPWK--エマ・シルベストリス。

そして、大地の色と葉っぱの色に彩られたじょうろ「Kiwi」の新色。使用しないときには立てかけておくのも愛らしい姿、という点にも注目です。このじょうろに出会ったことをきっかけとして、ガーデニングに没頭し始めた友人がいました。手放せなくなる「ひとつ」との出会いは、生活をさらに楽しくしてくれるきっかけに。

kawakami5.jpg ポップデザインの名手、ドナート・ドゥルビーノ、パオロ・ロマッツィのデザイン。

ところでこんなに楽しいプロダクトを生み出してくれるアレッシィとは、どんな会社なのでしょうか。アレッシィは、金属産業が古くから営まれていたイタリア北部、オルタ湖の湖畔の町に、1920年代に誕生したホームウェアメーカー。現在の代表、アルベルト・アレッシィ氏は創業者の孫にあたる人物。料理も得意な、すてきな紳士です。

kawakami6.jpg この方がアルベルト氏。お料理やワインへの興味が高まり、最近では自らワインづくりのプロジェクトも始めたそう!

「実用的であると同時にポエティックな面での価値も備えた、すぐれたデザイナーの仕事を商品化しているのがアレッシィなのです」。
アルベルト氏のそうしたコメントを以前にいただいたことがありました。アレッシィには、企業の歴史が込められた金属素材の高級感あふれる製品からカジュアルラインに至るいくつかのカテゴリーが用意されていますが、「時代の空気」をとらえているものばかり。

......と、ここまで書きながら私は、2年前に取材した、デザインを学ぶ学生を対象とした、アレッシィのデザインワークショップを思い返しているところです。この取材は、アレシィ側の評価(アドバイス)が細かく、厳しい目で開発に向かっていることを改めて知る機会にもなりました。たとえば、オリジナリティがあるか、使い心地はどうか、「美」が宿っているか。すべてが、デザインに対する彼らの愛情ゆえのこと。

開発に関わる皆がそれぞれに日々の生活を楽しみながら、まじめに、そして愛情たっぷりに、皆のための「ひとつ」を考えていく。今回の新作からも、こうしたイタリアデザインの魅力が伝わってきます。


ALESSIについて知りたい人は
http://www.cassina-ixc.com/ja/shop_information/alessi_aoyama/

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