2009.04.23
ミラノデザインウィーク開幕です。
まずはディエチ コルソ コモから
私にとってヨーロッパの春で大切なもの。それがミラノデザインウィークです。今年もいよいよ開幕です(「ミラノデザインウィーク 2009」、「ミラノサローネ 2009」ともいいます)。各国からミラノに集まってきたデザイナーやデザイン関係者の友人たちとの再会を喜び、彼らの最新作、力作を紹介してもらいながら、初日が過ぎました。
また本日、どうしても訪ねたかった場所のひとつが、ディエチ コルソ コモ。そのなかにあるギャラリー、ガレリア・カルラ・ソッツァーニでの展覧会「メンフィス・ブルース」を以前から心待ちにしていたのです。メンフィスとは、私の敬愛するデザイナー、エットレ・ソットサスを中心として1980年に誕生したデザイナーの集団です。
ディエチ コルソコモのエントランスにソットサスの写真。
1981年9月18日、ミラノサローネの際に開かれた第1回のメンフィス展は、人々に大きな衝撃を与えました。彼らの活動のはじまりは、1980年12月11日。建築家や若手デザイナーらがソットサスの自宅に集まっていたとき、かかっていたレコードは、ボブ・ディランの「メンフス・ブルース・アゲイン」。「OK、(僕たちの活動を)メンフィスと名づけようじゃないか」とソットサス。デザインの歴史に残るメンフィスの誕生です。
デザイナーが自らの考えをかたちにした家具や小物たち。その情熱が今に生きていることが伝わってきます。詳細は後日、改めて紹介したいと思いますが、まずは写真をいくつかご紹介します。


会場にはミカエラ・セッサによる音楽が。踊りたくなるリズミカルな曲が流れています。
デザイナーたちのパッション、カラフルな色彩、そしてユーモアも。クライアントの依頼をうけてつくられた家具ではなく、自分たちが生きているその時代、空気をふまえながら、デザイナーたちが考え、提示したメッセージ。今見てもはっとするほど新鮮です。


そしてこのギャラリースペースから階段を昇ると......。

ミラノデザインウィークの時期にあわせてオープンになるルーフテラスがあるのです。
ディエチ コルソ コモのショップのデザインも手がけたクリス・ルスの作品が並んでいます。題して、「スカルプチュアル・テラス」。こちらは5月3日までオープンしています。


このテラスでのんびりしてしまいそうです......が、デザインウィークの市内を4月27日まで歩きまわります。1980年代のメンフィスのような情熱と強いメッセージが潜むプロジェクトに出合えますように!
本日はここまでですが、近日中にまた詳細をご紹介しましょう。
photo (C) Noriko Kawakami
川上典李子
ジャーナリスト
Noriko Kawakami, journalist
デザイン誌『AXIS』編集部を経て、94年独立。ドムスデザインアカデミーリサーチセンターの日伊プロジェクトへの参加(1994-1996年)を始め、デザインリサーチにも関わる。現在は、「21_21 DESIGN SIGHT」のアソシエイトディレクターとしても活動。主な著書に『Realising Design』(TOTO出版)など。