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ガス・ヴァン・サントの男の子の趣味は日本の女子に近い。

2009.04.07

ガス・ヴァン・サントの男の子の趣味は日本の女子に近い。

 先日のアカデミー賞で8部門にノミネートされショーン・ペンの主演男優賞、脚本賞を受賞した『ミルク』。監督のガス・ヴァン・サントは、『エレファント』でカンヌ映画祭パルムドールを獲得している名監督ですが、そんなガスの新作を私が毎回楽しみにしている理由のひとつが、キャスティング。そう、ガスの"青田買い"の眼力は、映画界でもピカ一。

 毎回、どこから見つけてきたの?と思わず聞きたくなるような、美しい男の子たちがたくさん出演しています。

 繊細で内省的で、青春特有のガラスのような壊れやすい心をもった美少年。マッチョなオールアメリカンタイプの青春ヒーローとは一線を画す男の子たちは、日本の女の子が好きなタイプでは?

『ドラッグストア・カウボーイ』(89年)のマット・ディロン、『マイ・プライベート・アイダホ』(91年)のリヴァー・ヴェニックス、キアヌ・リーヴスに始まり、『エレファント』(03年)では、ジョン・ロビンソンやイーライことイライアス・マッコネル。前作の『パラノイド・パーク』(07年)では、ゲイヴ・ネヴィンス。ゲイブにいたっては、ガスが「マイ・スペース」上で出演者を公募。それに友人とともに遊び半分で応募してきたのだとか。本人によると、応募はしてみたもののあんまり役者をやる気がなかったけれど、「何度か遊びに行っているうちに、ガスがとてもいい人だった」ことと、「母親が出ておきなさいいったから」という理由で出演が決まったのだそう。"青田買い"と一口にいっても、ガスもいろいろと手を尽くしています。

 ということで、暗殺によって志半ばで逝ったハーヴェイ・ミルクというゲイの政治家の半生を描いた『ミルク』は、主演のショーン・ペン、ミルクを射殺する同僚ダン・ホワイトのをジョシュ・ブローリンとオジサン演技派の手堅いキャスティングながら、脇を固める男の子たちにも目を見張るものがあります。

tatuta1.jpg『ミルク』 4/18(土)、シネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、新宿バルト9、吉祥寺バウスシアター他にて全国ロードショー (C)2008 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED

 ミルクのふたりの愛人役には、ジェームス・フランコとディエゴ・ルナ、また、ミルクを慕う活動家には、エミール・ハッシュほや『ハイ・スクール・ミュージカル』シリーズで注目される"歌って踊れる"新進俳優ルーカル・グラビール。極めつけは、ミルクに触発され、人生を救われる車いすのティーン・エイジャー役の男の子!映画初出演の、ダニエル・ランドロシュという子らしいのですが、どこで見つけてきたのでしょう?3月に来日したガスに、不覚にも聞きそびれてしまいました。

 ところで、なぜ、ガスの元にこんなに素敵なキャストが集まるのか? その理由は、ジェームス・フランコにインタビューをしていて、なるほどね、と思いました。

 93年でオーヴァー・ドーズで23歳で死亡してから15年以上。若い俳優や俳優を志す若者たちの間で今もって信奉者の多い伝説的なリヴァー・フェニックス。『スタンド・バイ・ミー』(86年)で頭角を現した彼の短い俳優人生の中で最も評価が高いのが、『マイ・プライベート・アイダホ』なのです。

 ジェームスもリヴァー・フェニックスに憧れる俳優のひとりで、『マイ・プライベート・アイダホ』の残りのフィルムを見せてほしいと頼んだり、リヴァーについての話をガスにいろいろと聞いたりしていたのだとか。リヴァーのように"伝説"になりたい若い男の子たちは、みんなガスが好きなのです。

『ミルク』オフィシャルサイト

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