2009.05.14
カンヌ・レポート第2回
ピクサーの3―Dアニメでカンヌが開幕!
5月12日、第62回カンヌ国際映画祭が始まりました。オープニング作品は、ピクサー(ディズニー)の3-Dアニメ『カールじいさんの空飛ぶ家』(12月日本公開)。ハリウッドは、3-D映画にホンキで未来をかけているようです。
カンヌ映画祭のメイン会場"パレ"の前で、開会式のレッドカーペットを見ようと集まった人々。『カールおじさんの空飛ぶ家』に登場する風船が会場近くで配られました。
朝10時のプレス・スクリーニング時には、映画祭ディレクターのティエリー・フレモーが登場し(プレス試写に登場するのは珍しい)、挨拶をしたり、3―D用のメガネをかけたジャーナリストたちの姿を舞台上から撮影したりとパフォーマンス。
作品は、米国アニメ業界でひとり勝ちを収めているピクサーらしくソツのないつくりでしたが、ジョークは冴えていて最初から最後まで爆笑の嵐。少し前までは、米国映画のギャグはベタ過ぎてあんまり笑えませんでしたが、最近はいろいろその辺りも工夫があるのでしょうか。
夜は、コンペ部門の第一弾、中国のロウ・エイ監督の『スプリング・フィーバー』のスクリーニングに。3人のゲイの男性たちの話だが、その3人が同じアジア人でも混同してしまうほど似ている。欧米人に果たして、区別がついたのか、ずっと気になってしまいまいた。もっと驚いたのは、上映後、観客(ジャーナリスト)がノーリアクションだったこと。どんな作品でも、拍手かブーイング、あるいはその両方が必ず起こるのがカンヌ。ノーリアクションよりは、ブーイング、つまり強い反応があった方がいいと、よく監督たちはいいますが。
同時刻には、オープニングセレモニー&『カールおじさんの空飛ぶ家』のソワレ(正式上映)が行われていましたが、声優陣にもスターがいないため、レッドカーペットは、もっぱらフランス人俳優&女優ばかり。
一番、華があったのが、イザベル・ユペースが審査委員長を務める審査員軍団。
イタリアの女優で監督のアーシア・アルジェント、台湾の女優スー・チー、米国の女優ロビン・ライト・ペン、トルコの監督ヌイ・ビルグ・ジュライン、韓国の監督イ・チャンドン、米国の監督ジェームス・グレイ、英国の作家ハニフ・クレイシ、そして急遽追加招集されたインドの女優シャミルア・タゴールも加わった計9人。一筋縄ではいかない女優陣がどんな話し合いをもつのか、気になります!
立田敦子
映画ジャーナリスト
大学時代から始めたライター&エディター業を開始、徐々に映画ジャーナリストの道へ。映画祭や海外出張などでインタビューする映画人は、年間200人ほど。フィガロジャポンやキネマ旬報等に映画評、コラム、インタビューなどを執筆。
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