2009.05.21
カンヌ・レポート第8回
サンダンス映画祭で話題のあの映画も上映。
5月19日。7日目。
朝8時30分のペドロ・アルモドバル監督、ペネロペ・クルス主演の『Breken Embrances』に始まり、クロージング作品の『シャネルとストラヴィンスキー』、「監督週間」に出品された『アイ・ラヴ・ユー、フィリップ・モリス』、コンペ部門のアラン・レネの新作『Les Herbes Folles』の4本のスクリーニング。
『アイ・ラヴ・ユー、フィリップ・モリス』の試写には、『クリスマス・キャロル』のプロモが目的でカンヌ入りしていたジム・キャリーが飛び入りで舞台挨拶。すぐに帰ってしまうため、夜の正式上映には出てこないらしい。この作品は、今年1月のサンダンス映画祭で話題になったもので、新人監督賞「カメラ・ドール」の対象にもなっています。新人監督といっても、40代のいいオジサンふたりですが。ジム・キャリーは、海のものとも山のものともわからない新人監督だったけれど、「生涯受け取った脚本の中で『トゥルーマン・ショー』、『エターナルサンシャイン』に並ぶくらい素晴らしいものだった」とその出演の動機を語っていました。
夕方、BBC映画『宇宙(そら)へ。』のリチャード・デイル監督がカンヌに来ているというので、ホテルのバーでインタビューすることに。『空へ。』は、NASAのアーカイヴを使ったドキュメンタリー映画(日本では、8月に公開される予定)。
映画祭でカンヌに来ることは、初めてだというデイル監督は、「カンヌ映画祭は、他の時期のカンヌよりずっとグラマラスだ!」という。すでに1週間たち、疲労もピークに達しているせいか、同感できない。グラマラスというより、クレイジーという言葉の方が合っているような気がする。
インタビューを録音しようとして、ICレコーダーが見つからず、控えのICレコーダーで当座をしのぐ。結局、昨日のポン・ジュノの取材の際に、インタビューのテーブルに忘れてきたことが発覚し、PR会社まで取りに行った。担当者いわく、昨日だけで6つのICレコーダーと2台の携帯電話の忘れ物があったとのことで、ズラリと棚の上に並んでいた。
それにしても、BBCの監督は、なぜ、みんな俳優のようにボー・ギャルソンばかりなのだろう。
立田敦子
映画ジャーナリスト
大学時代から始めたライター&エディター業を開始、徐々に映画ジャーナリストの道へ。映画祭や海外出張などでインタビューする映画人は、年間200人ほど。フィガロジャポンやキネマ旬報等に映画評、コラム、インタビューなどを執筆。