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BBC-ジャパンシーズン。イギリスから見た日本って?

2009.04.13

BBC-ジャパンシーズン。イギリスから見た日本って?

natsko11_07.jpg膝が笑う。

natsko11_09.jpgバーコード禿げ。

natsko11_08.jpg箱入り娘!


このキャッチーなビジュアルを作ったのはイギリスの国営テレビ局、BBC(英国放送協会)。最近、BBCはジャパンシーズンで日本に関連した番組を数週間にわたって放映していたのですが、番組の前後にはBBCがおもしろおかしく編集した「Japanese word of the day」が毎日一分弱流れるのです。これはBBCのウェブサイトでもチェックできて natsko11_06.jpg

「バックシャン」とか、「丙午」とか、今更イギリス人が習ってどうするの、、!という感じの言葉もありましたが、natsko11_10.jpg

日英の文化の違いってたくさんありますが、自分でなかなか簡単に指摘できないことも多いものです。仕事において、また日常生活において直面するちょっとした文化の違い多々。

今回のジャパンシーズンは、ロンドンに住みながら、客観的に日本を見るよい機会でした。その名もHidden Japan。訳すと隠れた日本の素顔ってとこでしょうか。BBCのドキュメンタリーは世界的に評価が高いですが、日本に関する気合い充分のドキュメンタリー4本はさすがBBC、見応え充分でした。そして特集の脇を固める10本以上のサブ番組は、以前に放映したドキュメンタリーや日本映画など。このジャパンシーズン、なかなか興味深かった!

最初は「In Search of Wabi Sabi」というタイトルの侘び寂び文化についてのドキュメンタリー。
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イギリス人小説家のマルセルは日本人と日本文化を理解するキーはワビサビの心だと信じるが、文献でいくら読んでもなかなかわからないので、実際に日本へとワビサビ追求の旅にでかける。渋谷の若者に質問したり、カラオケに行ったり、俳句の会に出席したり、お茶を習ったり。禅寺での厳しい修行体験の中で、一杯の玄米の粗食が一番美味しいと思う心を教わったり。マルセルは彼らに尋ねまくるのですが、なかなか誰もはっきり答えてくれなくて、迷う行程がおもしろい。彼の言う様に、はかなさや不完全なものに見いだされる美はイギリス文化にも存在すると考えると、侘び寂びという概念やそれが無意識に日本人の美的感覚に及ぼしている影響を理解するのはとても難しいことなんだなぁと実感。

「JAPAN- a story of Love and Hate - 愛と憎しみの物語」は山形で郵便局のパートをするナオキと、水商売とその他2つの仕事を毎日こなしてその家計を支える彼女との愛の生活をとても丁寧にドキュメントした作品。
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バブル崩壊で、経営していたバーと社員、6LDKの一戸建て、家族、全てを失った現在56歳のナオキは郵便局のパート代では狭いアパートの家賃も払えない。29歳の彼女は彼との生活の為に毎日働き尽くめでストレスがたまり二人の関係は冷ややか。日本に来て3年目だが日本文化に馴染めずに、いいドキュメンタリーを作れずにいた英国人ジャーナリストと、「This is normal poor.-これが日本の普通の貧乏です」と言いながら素直にその姿をカメラにさらけ出すナオキとの出会いがとてもいい。とにかくドラマチックに仕上がっていて、つらく切なく、良い話だった。

「Fish- a Japanese Obessession」は日本人と魚とのアツい関係について、釣りが趣味の英国人ジャーナリストのチャールズが探る作品。
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日本人は世界の魚の十分の一を消費する魚大国だそうだけど、築地の緊張感あるマグロの競り、1000万円のコイを買う趣味、飯田橋の釣り堀、伊勢の海女さん、長良川で鵜を自在に操ってアユを採る文化、和歌山大治の捕鯨の歴史、近畿大のマグロ養殖、下関のフグ、腐っているのが売りの琵琶湖フナ寿司、水俣病と漁業、長寿を誇る宮古島の壮大な追い込み漁法など、、チャールズと一緒に魚をキーに日本を眺めると、日本人と魚とは「食べる」以上の深い、特殊な関係であるのがわかる。絶滅の危機があるマグロやクジラの漁に反対するチャールズは、日本で誰一人として、その意見を共有する人に出会わないのでした。。

「Japan in colour - The wonderful world of Albert Kahn」は、20世紀初頭、フランスの大資本家アルバート・カーンがお抱えカメラマンに撮らせた日本社会の記録写真・映像を編集した大変貴重なドキュメンタリー。natsko11_04.jpg

1908年からの3度に渡る日本滞在における、皇室や経済界、知識人達との交遊、歌舞伎スター、芸者、また近代化が押し寄せる前の全国の農村の様子などが当時最新のカラーで生き生きと記録されていて、すっかり見入ってしまいました!

その他には京都で舞子さんの修行を始めた15歳の少女の生活を追った「Geisha Girl--芸者ガール」。
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「Sumo Tokoyama--相撲床山」は、美的にも大変優れたスポーツである相撲と、その力士の髪を結うプロフェッショナルな姿が紹介される。
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映画では「菊次郎の夏」、「御法度」、「ピンポン」、「隠し剣 鬼の爪」、ドキュメンタリー映画「選挙」、、と言ったラインナップ。

イギリスにおいて、日本への理解がどのように深まったのかはナゾですが、私はすっかり楽しんだこのHidden Japanでした!

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2009.04.13  |  CULTURE
COLUMNIST

せきなつこ

イラストレーター

慶応義塾大学卒業後に渡英。2005年ブライトン大学イラスト科を修了。アンティークの本、雑誌、手紙、楽譜などの紙素材に、自らの写真、ドローイングをコラージュし、シティスケープを描く。最近はルイヴィトンジャパンのブック、松屋銀座のポスターのイラスト等を手がける。2008年4月にはギャラリーロケットにて初個展を開催。

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