2008.12.24
ガーディアン誌クリスマス年鑑のカバーイラスト
クリスマスも間近、雑誌やテレビなどのメディアでも関連した特集や話題が盛りだくさんですが、私も最近クリスマスにちなんだイラストレーションの仕事をしましたので、今日はその紹介です!
イギリスではウィークエンドに新聞を購入すると、大概たくさんの付録が付いてきます。The Guardianの場合はメイン誌の他に、旅行、経済、家族、スポーツ、批評、、と分野別に誌面が組まれ、またその他"guide"という日本でいうところの「ぴあ」のミニ版の様な情報誌、"weekend"という文化雑誌、さらには映画が一本DVDとして付いてくる事も。
そして今回私が描いた先週末のガーディアン誌の付録、その名もthe Guardian Bumper Christmas Annual--クリスマス年鑑の表紙はこちらです!

不思議且つふざけた感じ、おとぎ話に出てくる様な森だけどちょっとコミックマンガの楽しい要素も加わった様な、そんな夜の雪の森を描いてほしいという要望に、私がまず提出したラフスケッチはこんな感じ。

木々にはカラフルな飾り付けを、そしてこの年鑑に出てくるクリスマスギフトのアイデア集から何点かの商品写真もツリーにコラージュしてほしいとのことだったので、本番ではスケッチよりも一本一本のモミの木をもう少し大きく描く事にしました。送られて来た商品の写真を、私が描いた靴下の中にPhotoshopで入れ込んで、出来たのはこんなツリーのデコレーション。

途中段階を経て、、

こちらが仕上がりのイラスト。

タイプフェイスはいつも悩みどころですが、ガーディアンのデザイナーよりアドバイスを得て、"BUMPER"(非常に大きな、素晴らしい、といった意味)は手描きにすることに。お腹の赤いコマドリにクリスマスの雰囲気盛りだくさんで"bumper"と叫んでもらい、かわいく仕上がりました!
表紙の他にもう一点描いたのは、この雑誌の中に掲載されたクリスマスショートストーリーの挿絵。

ストーリーはMark Haddonというイギリスの作家で、彼の大ヒット作「夜中に犬に起こった奇妙な事件」 は日本語訳も出版されているんですね。 私も大好きな小説家なので、このショートストーリーを機に、一緒にお仕事をする機会があればいいなぁ!
毎日発刊される新聞の仕事というのは、いつも短い納期で仕上げなければならないのが大変です。以前に6時間で2枚のイラストを仕上げる仕事をしたのですがこの時はあまりに緊張して、途中で水飲みグラスを落として割っちゃったり。今回も短い納期の中で、またイラストに人物が入らないのでいつも描くスタイルとは少し違い、その分チャレンジとなりましたが、クリスマス年鑑という楽しい響きが原動力となって、おもしろい制作となりました!
せきなつこ
イラストレーター
慶応義塾大学卒業後に渡英。2005年ブライトン大学イラスト科を修了。アンティークの本、雑誌、手紙、楽譜などの紙素材に、自らの写真、ドローイングをコラージュし、シティスケープを描く。最近はルイヴィトンジャパンのブック、松屋銀座のポスターのイラスト等を手がける。2008年4月にはギャラリーロケットにて初個展を開催。