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チャールズ・サーチのリアリティ番組!

2009.09.08

チャールズ・サーチのリアリティ番組!

イギリスのコンテンポラリー・アート界において重要な役割を果たしてきたチャールズ・サーチ。ダミアン・ハーストやチャップマン兄弟、サラ・ルーカスなどYBA -- "Young British Artist"を発掘し、その名を世に広めたコレクターです。彼が20年前にSt John's Woodにオープンした最初のサーチギャラリーは、ペンキ工場を改装した、クールでとてもロンドンらしい雰囲気のスペースでした。コレクションの拡大にともなって2003年に移転した旧市庁舎カウンティ・ホールは、一転して重厚感あり。観覧車ロンドン・アイの隣で良いロケーションだったけど、ホールのオーナーとのトラブルが原因で2年後には閉館してしまい、その後はどうなったかと思っていたところ、昨年2008年の秋に、サイズもパワーアップしてウェストはSlone Squareに華々しく移転オープン。私も遅ればせながら評判の新サーチギャラリーを訪問して来ました!

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旧陸軍士官学校を改装したという博物館並みの巨大な建物は3階建てで、10以上の展示室から成り、とてもギャラリーとは思えないサイズ。各展示室はとっても広々としていて、特に奇抜な建築とかではないけど、ディーテールの良い気持ちのいい空間。

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現在の企画展は「アメリカの抽象絵画と彫刻」。20代、30代の若手を中心に32人のアーティストの作品を展示。刺激的でキャッチーな作品が次々に登場して、見た目にもとても楽しい鑑賞です!

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その他、地下では物議を醸す大胆な作品で知られる中国人作家Sun YuanとPeng Yuによる常設展示の"Old Persons Home 2007"があり、これも一見の価値あり。

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最上階の一室はオークションハウスのPhillips de Pury & Companyのギャラリーになっていて、今回は Korean Eye, という韓国人作家達の作品展でした。こちらは歪んだスケールで作成された家族の彫刻で、Yi Hwan Kwonの作品。すごく太って見える鏡を通して見ているみたい。誰しもが感じる視覚の歪みをうまくとらえた作品です!

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さて、最近「My Name is Charles Saatchi and I Am an Artoholic」という本もPhaidon Pressより出版されたりして、相変わらず注目度の高いサーチですが、この秋BBC放送からはこんな番組もスタートするんです。 "Saatch'sBest of British"。

これはBBCのホームページによると、数千人の応募者の中からチャールズ・サーチによってすでに選ばれた6人のアーティストが、番組用に作られた特別の美術学校にて3ヶ月学ぶ様子をドキュメントしたリアリティ番組。毎回イギリス美術界で活躍するアーティストや批評家、コレクターなどが登場して特別の授業を行うそうです。最終的に勝者は、ロシアのエルミタージュ美術館で行われるサーチの展覧会に出品できるということだけど、次世代のダミアン・ハーストは見つかるんでしょうか?!

たった3ヶ月で一体どのくらいの事が学べるのか、6人のアーティストってテレビ受けする人を選んだのでは、、など疑問もありますが、何にしろ興味深い試み。番組がスタートしたら、またこのコラムにアップします!

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2009.09.08  |  CULTURE
COLUMNIST

せきなつこ

イラストレーター

慶応義塾大学卒業後に渡英。2005年ブライトン大学イラスト科を修了。アンティークの本、雑誌、手紙、楽譜などの紙素材に、自らの写真、ドローイングをコラージュし、シティスケープを描く。最近はルイヴィトンジャパンのブック、松屋銀座のポスターのイラスト等を手がける。2008年4月にはギャラリーロケットにて初個展を開催。

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