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RCAの卒展へ!

2009.06.22

RCAの卒展へ!

Royal College of Art (RCA)- ロンドンのケンジントンにあるこの王立芸術学院は、英国でアートとデザインを学ぶ大学院の中では最も名高く、この国のアート界、デザイン界で活躍するアーティストの多くがこの学校の卒業生だったりします。アーティストではデービット・ホックニー、ピーター・ブレイク、トレイシー・エミン、チャップマン兄弟、ヘンリー・ムーアにクリス・オフィーリ、、プロダクトデザイナーのジャスパー・モリスンや映画監督のリドリー・スコット、六本木ヒルズのロゴでお馴染みのグラフィックデザイナー、ジョナサン・バーンブルック、掃除機Dysonのデザイナーのジェームス・ダイソンなどなど・・

名前をあげ始めると切りがないですが、その他大学の教授も多い。
毎年6月に行われるRCAの卒展は、若い才能を発掘しにくる業界の人々、友人、卒業生、家族、アートを勉強する学生他、その刺激的な展覧会を鑑賞しにくる人々にとって要注目のエキシビション。私も毎年楽しみに足を運んでいます。その華やかなオープニングレセプションの夜は仕事で抜けられずに残念だったのですが、少し来場数も落ち着いた週末に、駆け足で覗きに行って来ました!展覧会は時期をずらして2部構成ですが今回は第一部のファインアート、写真、ジュエリー、陶芸、ガラス部門へ。

校舎入り口には、去年と同じSHOWの巨大文字。写真には写っていませんが隣にはロイヤル・アルバート・ホールが、道路を挟んで向かいはハイドパークが広がっています。
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個性溢れるアーティストによる多様な作品群の中から、自分のセンスに訴えるステキな作品に出会うには高い注意力と集中力が必要ですが、今回は中でも抜群にキラリと光っていた私の友人二人の作品を紹介させて下さい!

Hitomi Hosonoは、デンマークへの交換留学の後にRCAに来た経験豊かな陶芸作家。西欧の器の中に焼き込まれた緻密なディーテールに、またそのユーモアあるドローイングタッチの中にもどこか日本的なラインを感じます。こちらは女性の白い服の袖、襟、フリルの部分を丸いお皿に描いたシリーズ。ポエティックで物語が始まりそう。「白い服は食べ物で汚せないけど、白い食器は汚せるからいいでしょう!」と、ヒトミさん。
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在学中の夏、コッツウォルズにあるウェッジウッド本社のデザイン部門でインターンをしていた際に制作したシリーズ。
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ウェッジウッドのラインではお馴染みのアカンサスの葉っぱをモチーフに、それを現代風に、そして生き生きとアレンジし直し、伝統の中にモダンな風を吹き込みます。繊細且つ格調高い感じがお見事。ブースにはその他得意のドローイングを活かした女性らしい作品が、シリーズも多様に埋め尽くされていて見応え充分!
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美しい器作品の売り上げ以外にも早速ロンドンの雑誌社から掲載の問い合わせを受けたりと、ショーの手応えをしっかりと感じるHitomi さんの今後の活躍が楽しみです!お問い合わせはこち(hitomi.hosono@network.rca.ac.uk)

二人目Maisie Broadhead (メイジー・ブロードヘッド)の展示より、最初に紹介するのはLittle real, Big fake gold neckless (ほんの少し純金、ほぼ偽物ネックレス)とLittle real, Big fake perl neckless(ほんの少し本物、ほぼ偽物の真珠ネックレス)。彼女の作品は英国人らしいウィットに溢れていてとっても楽しいですね! 
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Long broach (長いブローチ)は見た目の通りだけど、石がダイナミックに飛び出ていてかなり迫力あり。
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また写真を使ったシリーズでは、歴史的に有名なペインティングの中からジュエリーを主題として扱っているものを選び、その情景を彼女なりに描き直すことで、ペインティングの現代的解釈を試みてる。アイデアも興味深いし、ドラマティックでファッショナブルな所が素敵。壁に展示されているのはどれも見覚えのある絵画の現代版です。
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Which way to go はフェルメールの Woman holding a balance がオリジナルですが、女性を演じているのはアーティスト本人。背後の壁に掛かる絵や卓上に置かれるものをオリジナルの絵と見比べるとそのストーリー構成がよりわかっておもしろい。
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ガラスアーティストの父親とテキスタイルアーティストの母親、英国アート界では今も重要な役割を演じる両親の影響を小さい時から受け、ジュエリー作家という枠に止まらないアーティストとして今後の活躍が期待できるメイジー。興味のある方はこちらまで! (maisie@maisiebroadhead.com)

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2009.06.22  |  CULTURE
COLUMNIST

せきなつこ

イラストレーター

慶応義塾大学卒業後に渡英。2005年ブライトン大学イラスト科を修了。アンティークの本、雑誌、手紙、楽譜などの紙素材に、自らの写真、ドローイングをコラージュし、シティスケープを描く。最近はルイヴィトンジャパンのブック、松屋銀座のポスターのイラスト等を手がける。2008年4月にはギャラリーロケットにて初個展を開催。

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