2009.06.03
リトル・ブーツって誰?
フィガロジャポン読者が好きそうな、オシャレかつインテリジェンスなアーティストがイギリスから登場しました。その名はリトル・ブーツ。5月20日発売のフィガロジャポン本誌のアクチュアリテにインタヴュー原稿を書いていますが、一足先にどんなアーティストなのかをご紹介しますね。
身長は152cmと小柄。
まず、本国イギリスでどのくらい期待されているかというと、BBC(英国放送協会)が毎年イチ押し新人アーティストを選ぶ"BBC SOUND"の2009年版で、リトル・ブーツは第1位に選出されています。前年はアデルが1位を獲得し、その前の'07年はMIKA、'06年はコリーヌ・ベイリー・レイが選ばれているので、確実にハズしていない賞であることがわかるかと思います。他にも音楽専門誌『NME』が宣言する"期待の新人10人"にも選ばれ、MTV UKによる"SPANKING NEW"(今年有望な新人)を選ぶ視聴者投票でも40%を占有しているほどです。
撮影はレコード会社のロビーにて。撮影は寺澤太郎氏。
ソロ・デビュー・アルバム『ハンズ』がイギリスでは6月8日に、日本では7月8日に発売されるのに、どうして今からそんなに期待度が高いのかというと、既にYouTubeでその実力を発揮しているから。是非、検索してみてください。ブロンドヘアでない頃の彼女も登場していて、自分のベッドルームで演奏している様子をコンパクトにパソコンから撮影しています。ヒューマン・リーグやマイリー・サイラスといったカヴァーからオリジナル曲まで、たくさんアップしていて、彼女の曲のアコースティック・ヴァージョンやデモ・テイクを発見することもできます。
アルバム・ジャケットはコレ! 音楽が感じられますか?
楽曲の質の高さ、ルックスなど、彼女を有名にしたポイントは幾つかありますが、なかでもヴィジュアルから楽しめるライトボックス型楽器、ヤマハのテノリオンを使った映像が話題を呼びました。ビョークやコーネリアスのライヴ等で私は見たことはありますが、イギリスでは未だ知られていない楽器だったようで、今ではリトル・ブーツのライヴにも欠かせないものになっているようです。フューチャリスティックな踊れる音楽に加えて、YouTubeでのアクセス数が物凄く、そして前述の視聴者投票も高いとなれば、人気が国外に飛び火するのは時間の問題かもしれません。
以前は、デッド・ディスコというエレクトロ・ポップ・グループを女子3人で結成して活躍していました。そしてアルバムには、その当時から知り合いだったグレッグ・カースティン(ザ・バード&ザ・ビーの一員。リリー・アレンなどをプロデュース)と、ホット・チップのビートマスター、ジョー・ゴダードがプロデューサーとして参加しています。
小学校に上がる前から読書と音楽に没頭し、宇宙やファンタジーといった未知なものや逃避できるものに惹かれてきた彼女は、宇宙の無限さが大好きだそうです。
「ポップ・ミュージックこそ、私にできることで一番難しいことなの。どんな境界も超えて届くものを作るということは、際限なく不可解なの。宇宙と同じようにね。真のポップ・ミュージックはどこへでも連れて行ってくれる。無限になれるものなのよ」
この日で25歳。初の日本滞在を楽しんでいました。
取材は、ゴールデンウィークの真っ只中、5月4日というリトル・ブーツのバースデーに行なわれました。ファッションも大好きな彼女は、アイコンにはデボラ・ハリー、デヴィッド・ボウイ、シンディ・ローパーらの名前を挙げて、好きなデザイナーにはアレキサンダー・マックイーン、色彩の魔術師と呼ばれるマシュー・ウィリアムソンの名前を挙げていました。アカデミックな環境に育ったと話し、終始おっとりとした笑顔を絶やさず、感じの良かったリトル・ブーツ。自ら"オタク"と言い、地道な活動を目指す彼女は、どちらもフューチャリスティックなものが好きとはいえ、アメリカから話題を発信しているレディー・ガガとは、正反対のタイプのような気がします。是非、名前お憶えておいてくださいね。
*to be continued