2009.05.19
リアルワールドヘようこそ。
4月20日
慌ただしい毎日の私達ですが、4月は季節の変わり目を感じます。
桜や筍、空豆等の自然の恵みも豊かになりますが、同じ様に私は新入社員の入社や会社の組織改正、人事異動等によって変化する環境や雰囲気に4月を感じます。ビッグウエーブでは無くてもさざ波が周りで立つ様な感じでしょうか。
誤解を恐れずに言うと、私は新入社員の方々の御挨拶が苦手です。一人、一人、個別に御挨拶をするのは平気なのですが集団になるとドキドキします。
新入社員の方の不安が伝染するのか、何か異質なエネルギーを受け止めるキャパが私には足りないのでしょうか。
今の若い方達は私達の頃と比較すると圧倒的に世慣れているしスマートだと思います。アルバイトや旅行等、経験も情報量も豊富でしょう。
それでも新社会人と現社会人の見分けがついてしまうところに、現実の凄みみたいなものを感じてしまいます。
東京コレクションでも、初めてのランウエイ、コレクションを発表してまだ数シーズン、何処何処のアトリエから独立して発表する初めてのコレクション等と新しさをキーワードにしているコレクションが多かった様に感じました。
けれど後々、経歴は覚えているけどコレクションの内容が鮮明に浮かんでこないものもあったりして新しい以前の話かなって気もしました。
新しいという言葉はファッションにとって大事なキーワードですが価値のある新しさとは何なのか、何を新しいと認めるのかと、考える日々です。
そんな中、今月初めてお会いして印象的だった方、コレクション、初めてお店に取り上げる事になったコレクションをスナップでご紹介します。
田中シニアMDと岡本順さん。岡本さんはパリ在住10年目、アトリエは故郷の熊本に。ご実家のお母様はアトリエをお持ちでオーダーメイドを受けていらっしゃるそうです
jun okamotoのオールインワン。skに見えますがptです。ptの後ろがゴムになっていて綺麗なドレープが出ます。お揃いのjkもあります
右端がtany design roomの谷山浩史さん。そのお隣は石井MD。谷山さんはリボンとか可愛らしいものがどうしても好きと御自分で強調されてましたが、それが安っぽくならないのはこれまでインゲボルグやジル スチュアートで磨いたスキルのせいでしょうか
黒のグログランのリボンがとっても素敵なtanyのブラウス。今年はこれで、フレンチシックな気分になりたい
tanyのスパンコールのショートsk。これも今年の気分ですよね。これなら着れそうと思わせるバランス感覚が良いです
左からvelnicaの小林加奈さん、うちの田中シニアMDをはさんで小林ゆかりさん、そして八月朔日けい子さん。3人は高校の同級生だったそうです。それぞれ役割分担がある様です。余裕なんだけどバリバリな感じもあるところがかっこ良いです
すでに大人気のvelnicaのポンポン付きラウンジウェア。あったら良いなと皆が思っていたものを、チョット期待を上回る様に仕上げているのが人気の秘密でしょうか
velnicaのティアードチューブドレス。インド生産なのでカラーパレットも独特ですし、お値段もきちんと2万円台にまとめられるところはプロっぽくて信頼出来ます
velnicaの展示会場にあったお土産のインドのバングル。色味がvelnicaワールド
velnicaの展示会場のスイーツのディスプレイ。こちらもvelnicaのカラーパレット
皆さんに共通しているのは、経験に裏付けされたスキルがある事、ご自身の強みをもしくは弱みを認識されている事、若くて柔軟性がありそうなんだけど譲れないこだわりがあってそれを相手に納得させる事が出来る事等でしょうか。
皆さんにお会いして、コレクションを拝見した時、わくわくしましたし、楽しくなりました。そう感じた理由の一つには新しさがあったのだと思いますがそれについては考え続けなければと思います。
混沌とした、怒涛の、というと大袈裟ですがそんなリアルワールドで通用するワクワク、ドキドキを探し続けたいと思います。
鈴木春
バーニーズ ジャパン ファッションマーチャンダイザー
上智大学経済学部卒業。幼少よりインドで育ち一時帰国した後、中学2年生から高校3年生までの多感な時期を再びインドで育つ。コミュニケーションの大切さを感じ、小売業への興味を抱き1988年伊勢丹に入社。89年のバーニーズ ジャパン立ち上げ期よりプロジェクトに参加。ウィメンズアクセサリーバイヤーを経て伊勢丹退社後、正式にバーニーズ ジャパンに入社。現在ウィメンズのバイヤーへのバイイングイメージや新規リソースを開拓するファッションマーチャンダイザーとして日々世界を奔走する。趣味は読書と晩酌、ウォーキング。