2010.11.01
GLOBE-TROTTER× CHISO 京都コレクションについて
先日、半蔵門の英国大使館のなかの参事官の自宅でグローブトロッターと京都の千總とのコラボレーションによる「京都コレクション」の発表がありました。
以前このコラムで總屋さんの展示会をご紹介した時にも少しお見せしたサファリシリーズのトロリーケースの特別ヴァージョンです。
1910年にロンドンで開かれた日英博覧会にも京友禅の老舗「千總」は出展してその美しい布地は、絶賛されたということです。
当日、英国式の家の入り口でまず目を引くのが450年の歴史をもつ千總ならではの"束ね熨斗(のし)"柄の立派なお振袖。
そう今回の京都コレクションは、きものをいれてぴったりおさまる工夫がされた、グローブトロッターの新シリーズなのです。
振袖の横にはやはり1910年のものという3枚の美しい友禅が収まった軸がかかっていました。
このまんなかの花籠模様が、今回のシリーズの内側に張られた布のオリジナルでした。モダンにアレンジされてピンク地となりはっとさせる美しさでした。
日本のリバティーといわれるのも、もっともと思いました。
21インチの紺色のトロリーは私も持っているのですが、実際きもの一式を運ぶのには、ピッタリのサイズです。それが、この京都コレクションだと「きものガーメントケース」「小物ケース」「草履バッグ」と「クッション」が特別についています。
それもサファリシリーズだけについているトランク全体の大きなカヴァーと同じ布で。生成り色の優雅なトランク、それだけで旅への期待に胸躍る雰囲気があるのに、この裏地と小物類、是非にもきもので旅しようという気持ちをかきたてられました。
とりあえずは京都へ紅葉狩でしょうか。
というわけでサプライズが。
次の部屋には畳がしかれ、当日特別に招かれた京都の芸妓さんと舞妓さんによる舞踊を見せていただきました。
きものが美しかったのはいうまでもありませんが。
芸妓さんのクリームと若草色のぼかしのきものは菊の柄。
舞妓さんは紫のぼかしに花籠柄のきもので、帯が菊の柄で季節感を。
特にだらりの帯の地色と模様の菊の色が可愛くて見とれてしまいました。
一瞬どこにいるか忘れてしまいそうな時が過ぎましたが・・・
テラスにでて、そこに置かれたトランクが現実にもどしてくれました。
原由美子
スタイリスト
日本のスタイリストの草分け的な一人。1970年雑誌「an an」創刊に参加。その後、スタイリストとして活動をはじめ、1990年からはフリーのファッションディレクターとして「フィガロジャポン」「婦人公論」「Hanako」など数々のファッションページや朝日新聞のコラムなどを手掛けてきた。著書に「原由美子のおしゃれ上手」など。