TOPIC PATH
HOME
  >  COLUMN
  >  きものの楽しみ
  >  京友禅の老舗「千總」が プロデュースする總屋の展示会
京友禅の老舗「千總」が プロデュースする總屋の展示会

2010.07.16

京友禅の老舗「千總」が プロデュースする總屋の展示会

今回は6月にあった總屋さんの展示会のことを少しだけ。
もっと早くと思っていたのですが・・・

DSCF1497.JPG

總屋(http://www.sohya.jp/)というのは、
450年の歴史がある京友禅の老舗「千總」(http://www.chiso.co.jp/top.html)が
プロデュースする古典を大切にしつつ現代のライフスタイルにあうきものスタイルを提案するブランドです。
9月にリニューアルオープン予定の銀座三越にもはいるということです。
今までは京都の本店でしか見られなかったので、東京の人達には嬉しいニュース。
会場に入ってまず目に飛び込んできたのは、汕頭刺繍(すわとうししゅう)の帯でした。
大柄の汕頭刺繍の透け感がきれいです。

DSCF1501.JPG

PR担当のステディ・スタディ代表、吉田瑞代さんもブルーの總屋のきものにこの帯で涼やかな美しさが印象的でした。

DSCF1509.JPG

白地に若草色の絞りの帯揚げに白の三分紐 
シルバーのブローチを帯留にという小物使いも吉田さんらしくて素敵でした。
この帯、後でうかがったところ袷にも使えるとのこと。
淡い色の優しい小紋にしめてこの帯でパーティーというのもいいかもしれません。
吉田さんのきものは、これも總屋オリジナルの無地に宝尽くし柄の刺繍を施したもの。
なんと定番だけでも103色あるという豊富さです。
そして刺繍の柄も蝶々、松、源氏香、雪輪、水玉から選べます。
本格的な無地のきものはちょっとと難しそうと思われる方も、
このくらい楚々とした刺繍入りなら抵抗無く着られるかもしれません。
特に単衣のよそゆきとして一枚あると便利かもしれません。

汕頭の帯の他に私が気になったのは、古典的な柄行の織りの帯。

DSCF1506.JPG

黒地や白地のこうした帯は一本あるとさまざまなきものにあわせることができて調法します。
ちなみに市松が20万、唐草が40万くらいのお値段ということでした。
そのほかに、御所時ふうの少し華やかな帯も。

DSCF1505.JPG

前回の展示会で発表されたゴアテックスのきものレインコートもデザインがふえました。
道行だけでなくへちま襟のものができたのです。

DSCF1513.JPG

DSCF1514.JPG


このコートが雨用だけでなく寒い地方の方たちの防寒用にも適しているのでこうなったということでした。

会場の隅に飾られていたナンタケットのバスケットは、蓋つきではないオープンタイプをフィガロ本誌連載のきもの暦 9月号で紹介予定ですから、お楽しみに。

この他では、襦袢の別染めや柄八掛(がらはっかけ)が気になりました。
そしてもうひとつ、夢を運んでくれたのがグローヴトロッターとコラボのトランクでした。

DSCF1515.JPG

色はサファリタイプの生成り。
サイズは(きものをしまう)たとう紙を入れてずれない大きさ。
裏には1910年ごろの千總の輸出品だった友禅からイメージした四季の柄のプリントという凝ったもの。
こんなトランクにお気に入りのきものをつめて海外の、または、旅先の装いを楽しむようになりたいもの。

DSCF1522.JPG

最後にご紹介するのは總屋のおふたり。
さすがに京都の老舗のお人らしく、着慣れたきもの姿が、きまっていました。
すっきり腰で着ているのが、わかります。
東京の花火大会で見る男子のきもの姿がこのようになってくれますようにと、ひたすら願うばかりでした。

PREV  |  NEXT >
2010.07.16  |  FASHION
COLUMNIST

原由美子

スタイリスト

日本のスタイリストの草分け的な一人。1970年雑誌「an an」創刊に参加。その後、スタイリストとして活動をはじめ、1990年からはフリーのファッションディレクターとして「フィガロジャポン」「婦人公論」「Hanako」など数々のファッションページや朝日新聞のコラムなどを手掛けてきた。著書に「原由美子のおしゃれ上手」など。

BACK NUMBER
BACK NUMBER