TOPIC PATH
HOME
  >  COLUMN
  >  敏腕バイヤー・リレーコラム #3
  >  攻めます、2012 S/S!
攻めます、2012 S/S!

2011.11.02

攻めます、2012 S/S!

怒濤のファッションウィークもやっと一息ついて、ようやく心のペースを取り戻してきた今日この頃...。(帰国直後は服見すぎて意味不明な回路になるのです)

帰国してJFWを終えるや否や、引き続きアジアブームが続いている私は、ソウルへひとっ飛び! してきました。

東京から2時間で味わえる、美と食とワクワクの楽園。
あり得ないほど美味しい参鶏湯と、これまたあり得ないほど美味しすぎて笑いが止まらなくなる「カンジャンケジャン」を堪能し、シートマスクを大量に買い込み、カタツムリ入りやら毒蛇入りやらとりあえずトレンドどころをおさえた化粧品をゲットし、お洒落カフェが建ち並ぶカロスキルやらブティック満載のアックジョンやら居酒屋heavenのホンデやらを徘徊し、完全充電完了して帰って参りました!

これは韓流ファンじゃなくとも病み付きになる。
ついでに本番のワカメスープともやしナムルの作り方も習ってきた。

shibata111102_a.jpgベスト参鶏湯! 高麗人参トッピングすべし。
百済参鶏湯:50-11 Myungdong 2ga Jung gu Seoul

shibata111102_b.jpgケジャンの名店はインサドンにあるイモチプというお店です!
毎日行きたいし、まじでバイトしたいほど美味しい。

さて、何故こんなにも最近アジアに夢中かというと、私なりに理由がありまして...。

ファッションも遊び場も飽和状態で、膠着状態な感もある東京。この落ち着きもいいんだけど、それに比べると、香港や上海やソウルはとってもパワフルな街として私の目にうつる。

人々は前を向いてお洒落を楽しみ、むしろ上を向いて遊びを楽しんでいる。すごくポジティブなわけです。

お洒落にも遊びにも色んなことにどん欲。
新しい才能や新しいアイデアがどんどん出てきそうな気配を感じるし、そこに混ざり合うレトロな感覚というのも面白い。

東京では、このどん欲さになかなかお目にかかれないし、もう味わえなくなってしまった心地よい刺激を味わえる気がするのである。

そんなパワフルなアジアの街たちの影響を大きく受けた今シーズンのバイイングは、もっともっと「攻め」な体制へと変貌した。スタイリングが楽しくなる、そして強いメッセージを発信してくれる、若い才能を取り入れるものになりました。ファッションは楽しくて、クレイジーなもの。

それを忘れてはいないかな? と、自分で自分を見つめ直した。

「このド派手な服、どこへ着ていくの?」
って、いい言葉ですね(笑)。

人の意表をつくクレイジーさや独創性こそ、今必要なもの。
でももちろん、RESTIR的には常にレディであるべきなのでそれも忘れずに。


まずロンドンで注目すべきはこのデザイナーたち。

転写技術を駆使したプリントで知られるメアリー・カトランズ。
今回もとにかくその斬新さと美しさに驚かされると同時に、店が一気に花開いたように美しくなる様を思い描くだけでわくわくした。

shibata111102_c.jpg

今RESTIRでディスプレイされているこのドレスもず〜〜っと飾っておきたいメアリーの傑作のひとつ。

shibata111102_d.jpg


そして、今最も勢いのあるロンドンデザイナー、JWアンダーソン。
メンズでもともとデビューしたのだが、メンズウェアmeetsストリートのテイストが詰まったレディスコレクションは、エディターやバイヤーからのラブコールが耐えない、プロフェッショナル受け抜群のコレクション。若干27歳、キュートなルックスもポイント高い。

shibata111102_e.jpg


アーティスト、ダミアン・ハーストのパートナーであり、サーファーでモトクロスライダーで、ロードトリップを愛するマイア・ノーマンによるコレクション、Mother of Pearlもますます素敵なコレクションに。
毎回ターナープライズを受賞するレベルのアーティストとのコラボが注目だが、今回はFiona Banner。洋服だけど、まるでアートブックのように、ISBNがつけられているのも楽しい。

shibata111102_f.jpg


そしてスタイリング遊びには欠かせない、Ashish。
スパンコールで描かれた絵のような世界は、テンションを上げてくれる。ブーツから花が生えているところも含めて最高!

shibata111102_g.jpg


そして、常に独創的なヘッドピースを作ってくれるPiers Atkinson。
今シーズンはトロピカルな世界を繰り広げ、ショップに楽園を作ってくれる。

shibata111102_h.jpg


タイからも、ヴィンテージを遊びまくったDry Clean Onlyがおすすめで、ただスタッズを打つだけじゃなくて、ニットなどの素材で柔らかさを出しているところも新しい。

shibata111102_i.jpg


あ〜。あれとこれを着て、とか、あれにこれを合わせて、とか、こんなディスプレイにして、こんなマネキンにして、とか、今から興奮。

攻めの姿勢でポジティブでパワフルでクレイジーなシーズンにしちゃいましょう。
日々是精進、歩みを止めてはなりませぬ。


PREV  |
2011.11.02  |  FASHION
COLUMNIST

柴田麻衣子

リステア マーチャンダイジング&バイイングディレクター

愛知県生まれ。愛知県立大学英文科卒業。リステアに入社し、2002年以降、バイヤーに。現在は同社のマーチャンダイジング&バイイングディレクターとして世界各地でバイイングを行う。

BACK NUMBER
BACK NUMBER