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第16話:「Passion for Fashion 2010AW♪」

2010.08.19

第16話:「Passion for Fashion 2010AW♪」

信号待ちのわずかの時間。斜めから差し込む陽射しを手でかざしてよけながら、鰯雲が流れて行く姿をしばし目で追う。

夜涼みがてらの散歩中、どこからか涼やかに鳴き出した虫の音に思わず足をとめて耳をすます。

そんな時期になりました。

私にとって夏の終わりは、他の季節には感じることのない何とも言えない寂寥感や切なさを伴います。

夏生まれのせいかしら?

それまでの活き活きした景色が突然色褪せて見え始める感じ。

だから、どうしても秋の立ち上がりはどこか哀愁がある大人っぽさ、センシャル感、センチメンタルな気分なものについつい惹かれてしまいます。

2011年秋、立ち上がったショップのお洋服や雑貨は、早速、私のそんな気分を刺激するよう。

今秋はことのほか、カジュアルでラクチン気分をひとまず封印して 'レディ'気分に浸りたい。

職業柄、半年以上前の1月から3月の間はずーっと来る日も来る日も来るべき秋冬のことばかり考えているので、自分の目指したい秋冬のスタイリングはおおまかにはイメージできています。 'WISH'リストなんかも既に一応は頭の中にあるのですが。。。

でもやっぱり季節が巡ってきて、お店で新着を目の前にしてこそ気分は高鳴り正直に自分が欲しいリアルな実感をともなうのです。何故なら、展示会サンプルではかなわない自分サイズでのフィッティングはできるし、サンプルカラーにはなかった色バリーエーションを目の前に色味の比較検討もできる。いよいよこれからは私だけの'SHOULD HAVE'リスト作成開始です。

まずは、今秋冬のお買い物で最初にゲットしたいもの。

何と言っても'レディ気分'を盛り上げるキーアイテム、クラシックなウールコート♥です。

その代表はsacaiのダッフルコート。

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実は'WISH'リストには一番に入っていたのですが、主張のあるデザインで自分に似合うかどうか少々不安だったんです。入荷直後、aquagirl代官山店で実際自分のフィットサイズを試してみることに。シックなグレーとも比較しましたが、スキンカラーが黄味の強い私には肌馴染みのよいキャメルでしょう!ということに。この袖のフリルのボリューム感は甘すぎず、この写真のように付け襟をあわせても相当クールでフォトジェニック。158cm身長で手の長さが一般の女性より短い私でも大げさ感なく着られて、当初の不安はすっかり払拭されました。

早速'SHOULD HAVE'リストへ。

次に目に飛び込んだのがSTELLA McCARTNEYのケープ。

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確かに、プレコレクションの中で最も気に入ったスタイリングで使用されていたことを思い出しました。展示会場では40サイズを見ていたので、これも今回は私サイズ(36)でトライ。シンプルなパターンだけど、肩に羽織るとキマル。そして今シーズンのお約束、このキャメルの色味♥。ティーオレのようなベージュが絶妙で肌が綺麗にみえる。これも即決で'SHOULD HAVE'!

'レディ'といえばファーものははずせません。

とは言え、私は昨シーズン、MIU MIUのFOXファーベスト(グレー系)を買ったので、雑貨系でいいものがあればいいかなとぼんやりと考えていました。そんなところへ、一風変わったショールを発見★

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ILIANN LOEB のものです。実はFOXショールなのですが、本体に紐が付いていてウエストにくるくる巻き付けるとベストのように。背中が開いている分、アウターを普通に着られるのでとても便利です。色味もやはり決め手になり、'SHOULD HAVE'へ。

こうして色々と試着しながら、全身キャメル系なレディに決めたい!という野望はどんどんつきすすむのでした。そして遂にその気分にとどめをさしたのが、このYVES SAINT LAURENTの半端丈スエードブーツです。

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実はヒール高14cmという目の飛び出るような代物ですが、プラットがしっかりしています。TRIBUTEシリーズの木型は絶対に歩ける事、自信を持って断言できます。本当に優秀な美的ブーツ♥スリッポン型なのでエレガントすぎないところも魅力。この丈感も今シーズンの気分。これまでのワードローブにないものです。文句なしに'SHOULD HAVE'です。

因にYVES SAINT LAURENTのスエードレザーの色味は毎シーズン、本当にセンスがよく、どんなスタイリングにも合うお役立ちもので大好きな物の一つであり、皆様にも是非おすすめしたいものです。

話をもう一度ウエアにもどしましょう。

コートの次に欲しいものがエレガントなざっくりニット。

これはCELINEをさしおいて他にないというのは私の勝手な持論。コートやジャケット、パンツ、シャツといった布帛の優秀さと美しさは既に誰もが認めるため息ものですが、実は私はここのニットの魅力に取り憑かれています。2010年春夏コレクションでもプルオーバーにカーディガンとニットのワンコ買いをしてしまったことを告白します。あるようでない色味、素材、そして何と言ってもパターンとデザイン。だからこそここの一見カジュアルに見えるローゲージは買い!他のブランドにはない絶妙な大人っぽさとエレガンスを兼ね備えていてそこはかとない女らしさが感じられるものです。プレコレクションのカシミア100%のこのデザインに完全にノックダウンされました。

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これは深いオリーブグリーン。私はライトグレーをチョイス。

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特にこの横顔が好き♥また、ニットで次に好きなブランドCHLOEからはプレッピーなアーガイルニットを'SHOULD HAVE'リストに。この色合いやサイズ感が気に入りました。

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一方、突然ですが、ここまでの'SHOULD HAVE'コンセプトからは離れるのですが、素敵なアウターを発見しました。MARNI winter editionのブルゾン。

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上下真逆に着る事ができて、表情を変化させるデザイン。襟開きが独特でデコルテは女性らしい表情演出可能。写真のようにキャメル系ゴールドのスカートとも相性いいでしょ。

そうだ!思いついた!

このアウターに同じくMARNI winter editionの圧縮ウールでできた着心地よいアウトポケット付きハーフパンツを↓

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トラッド風な襟付の白シャツをタックインして合わせ、もう一つのトレンドで気になるモードな『山ガール』風スタイルにチャレンジしちゃおうかな。レディコンセプトとは別に、何だか気になるのでひとまずこれも'SHOULD HAVE'リストへ。

あ〜、大変な事になってきました。

予算のことなどすっとんで私の今秋冬のモード熱がいよいよはっきりと形になってきました。悩ましい事この上ない。まだまだ'SHOULD HAVE'リストは完成しそうにありません。が、ひとまず今回はこんなところで。

みなさんはこの秋冬どんなスタイルに挑戦されたいですか?

またこの続きのお話はできれば近い内に。

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BRAND
Chloé | sacai | Stella McCartney | Yves Saint Laurent
2010.08.19  |  FASHION
COLUMNIST

笠原安代

アクアガール ディレクター

神戸大学教育学部(現・発達科学部)卒業後、大手百貨店入社。婦人服の販売職からスタートし、アシスタントバイヤーに。3年間のミラノ駐在所勤務を経て、ワールドへ。2000年9月よりアクアガール バイヤー。現在はディレクターという立場で商品買付けのみならず、商品開発、店舗デザインや販促・PRなど多岐にわたってブランドビジネス全般に深く関わる。

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