TOPIC PATH
HOME
  >  COLUMN
  >  敏腕バイヤー・リレーコラム #2
  >  第18話:「Run, run, run♪ 」
第18話:「Run, run, run♪ 」

2010.10.20

第18話:「Run, run, run♪ 」

半期に一度の祭典、PARIS FASHION WEEK!

そして、その中核の PARIS COLLECTION!

今回も無事に迎えることができました。

PARIS,PARIS,PARIS♥

ここはファッションの聖地。

誰にも邪魔される事なくファンタジーの世界に身を委ね、うっとりとファッションという白昼夢に浸る事が許される唯一の場所、そして時間。

ランウェイショーやプレゼンテーションで、優雅な気分を心ゆくまで堪能します。

そして、そこに集まるファッションピープルの姿に驚きや刺激を受けます。

k_1.jpg

cacherelショー終了後、会場の外でキャッチした乙女男子。

但し、実は物理的には猛スピード!!!一瞬一瞬を楽しみながらも常にダッシュ!です。(笑)

まさにタイトル通り、『ラン、ラン、ラン♪』です。

この期間の私のパリ滞在は通常約2週間。

外での活動時間は平均すると朝9時から夜10時位まで。

当然、二度ある週末は返上。

ランウェイショーやプレゼンテーション会場を訪れつつ、メインのお仕事である発注の為の合同展示会やショールーム訪問をします。

訪れて目にするブランド数はお洋服や服飾雑貨を含め、ここだけで軽く数百にのぼります。

そして実際の発注場面においては、着る場面の想定の有無、着やすさ、価値と価格のバランス、一方で日常に華がそえられるか、着る喜びがあるか、新鮮か、さらには女子度あがってハッピー気分が味わえるか(これはアクアガール的視点)、セレクトショップとして他のブランドとどう組み合わせてコーディネート提案できるか、ランウェイショーやプレゼンテーションで見た作り手の夢やコンセプトをショップの経営という現実とどう折り合いをつけるかというシビアな課題を意識して買付けジャッジします。

ある意味、精神的葛藤がつきまいといます。

『現実的(売れる)』 or  『非現実的(売れない)』?

そこで今回は、リアルにモードを取り入れた着こなし御悩み解決バイイングレポート(!?)を訪問したデザイナーショールーム別にダイジェストでお届け。

パリで浸るランウエイの夢物語を、いかにアクアガール流東京リアルに料理するかを考えてみました。

★ BALENCIAGA編

ランウエイで衝撃を受けたスタイルは、'70年代後半のアーバンカルチャーをフューチャリスティックに表現したクールなアンドロジナスルック。

これをアクアガール的東京ストリートに解釈したらという視点でお洋服をセレクト。

k_2.jpg

キュートなピンクのプリントドレスにレザージャケットあわせ。

テーマに沿ったリアル感あるコーディネートをおすすめしたい。

k_3.jpg

k_4.jpg

こちらはテーマの根底にある脱常識やあまのじゃく的スピリットを解釈して、夏素材の透けニットと毛足の長い冬素材的モヘアニットをコンビにしたボーダートップ。

このスペシャルな異素材合わせに一票。バックスタイルが女性らしい。

シンプルなパンツ合わせですっきりとクリーンな印象に仕上げます。

BALENCIAGAご推奨の足元ではアクアガール的にはストロングすぎるので、SARTOREで買い付けたウオッシュのかかったシューズ合わせにしてもいいかなと。

k_5.jpg

もしくはCELINEで買い付けたB.C.B.G.風レザーシューズで綺麗目を目指すとか。

それに太めの黒ぶちメガネ併せるのもいいアイデア!

k_6.jpg

★ Nina Ricci編

ピンクとイエローを合わせるという難易度の高い色合わせ。

でも、これは新鮮★

是非、ショップでもそのまま提案してみたい。

k_7.jpg

今秋冬とはうってかわり、2011年春夏、久々に登場した目の覚めるような綺麗な色たち。

どんなバランスで合わせると現実チャレンジしやすいのかコーディネートを検討。

秋冬にヒットしたベージュ系と合わせるのは取り入れ易そう。

コンサバかしら?

でも、このハイウエストなバランスは新鮮です。

k_8.jpg

因に、ショールームお玄関に飾られたお花も象徴カラーのピンクでした。

k_9.jpg

★ sacai編

sacaiのプレゼンテーションでも鮮やかなカラーに目を奪われました。

ここでは、レッドを取り入れたコーディネート例が。

やはりここでもベージュ合わせ。

ミリタリーテイストに取り入れると、艶やかな色も身につけ付け易く、かえって今年との着こなしの違いが際立って新鮮に。

k_10.jpg

来春夏はいかに色を料理するかが課題になりそう。

★ Stella McCartney編

ショーではこのフルーツプリントに目を奪われました。

勿論、キャッチーでチャーミングです。

k_11.jpg

k_12.jpg

でも、これだけだといかにもって感じで、すべての顧客様の満足は得られない。

というわけで、フルーティ気分そのままにアクアガールではシックな色バリエーションに重きをおく発注をしました。

実はこのフルーツプリントは3色展開だったのです。

k_13.jpg

そして、シック&エレガントなロングドレスはまさにこれらのシックなカラーがばっちり!

k_14.jpg

このドレスにはMaison Guillet Parisのヘッドドレスを合わせて提案したい。

夏ガーデンパーティスタイルの提案。

k_15.jpg

★ Chloe編

新しいアイテムを発見!

一見スカートに見えますが、インにパンツがドッキングしたアイテム。

これをバックシャンなタイトフィットしたニットとあわせてセンシャルにコーディネート。

k_16.jpg

k_17.jpg

バックシャンは気になるキーワード。

こんなブラウスもおすすめ。

k_18.jpg

一歩前進したミニマリズムに好感度大。

ストイック過ぎないところが、まさに気分!

★ Les Prairies de Paris編

リラックスしたカジュアルスタイルで来春夏らしくてイチオシなコーディネートはこちら。

k_19.jpg

効かせ色のオレンジがポイントのコーディネート。

さらにこのMAISON MICHELのスエード帽とコサージュを合わせておすすめしたい。

k_20.jpg

そしてアクアガール流スタイリングとして、これにK.JacquesのTバック風トングか、CHLOEのバレリーナ、もしはサンダルをコーディネート。

k_21.jpg


PREV  |  NEXT >
BRAND
Balenciaga | Celine | Chloé | Nina Ricci | sacai | Stella McCartney
2010.10.20  |  FASHION
COLUMNIST

笠原安代

アクアガール ディレクター

神戸大学教育学部(現・発達科学部)卒業後、大手百貨店入社。婦人服の販売職からスタートし、アシスタントバイヤーに。3年間のミラノ駐在所勤務を経て、ワールドへ。2000年9月よりアクアガール バイヤー。現在はディレクターという立場で商品買付けのみならず、商品開発、店舗デザインや販促・PRなど多岐にわたってブランドビジネス全般に深く関わる。

BACK NUMBER
BACK NUMBER