2009.10.22
ハッピーファッションバイイングA to Z
第9話:I ♥ ROMANTICISM
現在、2010年の春夏バイイングサーキットの真っ只中にいます。
丁度パリ滞在の折り返し。来る日も来る日も大好きな美しいものや人、出来事などに囲まれた毎日。
交通渋滞の中での移動、時間刻みのスケジュールなどストレスフルで慌ただしいのは事実ですが、わたしにとっては本望。バラ色♥の毎日です。
お店でどんなテーマや品揃えをして共感頂けるか、どのブランドを新たにご紹介して皆さんにより喜んで頂けるか、昨年の売れ行きの結果データや直近の売上げ動向レポートとにらめっこしながら予測をたて、その方向を定めることに毎シーズン頭を悩ませます。
とりわけ100年に一度の大不況といわれる昨今。6月頃のバイイングスタート時期には相当どうしようか真剣に悩みました。
でも悩み抜いた結果、2010年春夏はあえてシンプルにいこうと。
ニュートラルに出会った瞬間、自らの心にピピッと何か来るという感覚、いつの時代もやっぱり好き♥という感覚、この時代、この2つをあえて大切にしようと思います。
結局、幼少の頃から偏愛するフリルやレース、リボン。スイーツのような甘い匂いや色。
背伸びしたさにこっそり覗いたお母さんのクローゼットの中。憧れた鏡台にあるリップスティックの容器や色、パフュームの芳香さ。
一方、自然の光とそこに広がる開放感。なにかを求めて遠出した探検ごっこ(エクスプローラー)。
そんな風に自分の生い立ちに根ざしたものがアンテナに引っかかるようです。
結果、買い!ってなる基準はそうした子供の頃から大好きな女の子っぽい甘みと対極にある大胆な冒険心をミックスしたかのような感覚があるかどうか。
そこで感じたような高揚するロマンチック気分を再現してくれるかどうか。
そんなわけで、今回のバイイングテーマは偏愛主義的"ROMANTICISM"。
バイイングツアー前半戦に出会ったそんなテーマに基づく素敵なモノの代表をご紹介します!
1、MARC JACOBSのフリルショートパンツスタイリングとヘッドドレス
2、CHRIS BENZのカラー
3、ONLY HEARTSのボディスーツ
4、MAISON MICHELのレースヘッドドレス
5、SACAIのドレスとMONCLER Sのダウン入りブルゾン
6、GIVENCHYのレースシャツやシャツドレス
7、NINA RICCIのレースブーティ
そうそう最後に、ここで具体的にご紹介できないもので、ある意味一番気にかかっているのがフィービー・フィロ氏が新たにクリエイトするセリーヌ。(プレス規制の為、展示会場での写真撮影が一切禁止)
7月のプレ・コレクションではオリーブグリーンの横シルエットが美しいミリタリー系ジャケットやツイードをパッチワークしたかのように見えるブルゾン、懐かしいボーダーニット、お母さんが裾あげした後がわかるようなデニムパンツなど、本能的に嗅覚を刺激するものを買付けました。
では本日午後、セリーヌのファッションショーに行ってきま~す!!
笠原安代
アクアガール ディレクター
神戸大学教育学部(現・発達科学部)卒業後、大手百貨店入社。婦人服の販売職からスタートし、アシスタントバイヤーに。3年間のミラノ駐在所勤務を経て、ワールドへ。2000年9月よりアクアガール バイヤー。現在はディレクターという立場で商品買付けのみならず、商品開発、店舗デザインや販促・PRなど多岐にわたってブランドビジネス全般に深く関わる。