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パリの住まい その1

2010.03.26

パリの住まい その1

"災いを転じて福となす"って、好きな言葉です。

マレの自宅の外壁、屋根工事をしているある日、突然天井から
"ボカッ"っと足が出てきた!
みるみる穴は大きくなり、崩れ落ちた天井からは、空が見えて・・・!!
これって、マンガみたいでしょう、でも本当の話なのよ!というと、
さすがにフランス人も驚く。
(でも、色んな話を聞くうちに、そういう事もたまに有るらしい。)

日に日に崩れていく我が家、もう防空壕(入った事はないけれど)
のような状態に音をあげて、友人宅に避難。
それから仮の宿、St-Paulのアパートに引越し。

次々にいろんな事が起こって、何もかも初めての事ばかり・・・

パリに住み始めてから、今までにこれほど人の優しさや情けが
身に沁みる事は無かったかも・・・
本当に困っている時に、フランス人って、びっくりするほど優しい
(もちろん日本人も。それは、国籍問わずだけれど)
見て見ぬふりをしないで手を差し伸べてくれる・・・その気持ちがとっても有り難い。

毎日あらゆることに感謝しています。

これは、強いトニックだけれど、"新しい生活を始めなさい"というメッセージ、プチリセットをする良い機会!と受けとめると、こんな事件もまんざらじゃあございやせん!

住まいが変わると、自分の視点も変わる。
新しい人、風景、モノに出会えたり、知っているはずのパリも新鮮に思えてくる。

やっと、気持ちが落ち着いてきたので、久々に日曜のバスチーユのマルシェへ。
もう見慣れた風景だけれど、やっぱりマルシェの活気にふれると元気が出てきちゃう。

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威勢の良い八百屋さん。ここで、"春の風味"新鮮なたんぽぽの葉をたくさん買い込む。


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運がつきそうな黄色のチューリップを一束とチーズ屋さん。


仮の住まいは、St-paul寺院のすぐ近く、朝8時から30分おきに鐘が鳴る。
今まで一度も入った事が無かった寺院の中に入ってみると、イタリアン・バロックスタイルの装飾の美しいこと。日曜夜のミサは、灯りが点って更に荘厳さを増していた。


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真ん中の写真がst-Antoineさん。


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ある夜は、古楽器のコンサート。料理人バテールの宮廷晩餐会で演奏されたという曲を聴いた。チェンバロのゆかしい響きに、ゆったりとした気持ちになって、暫し心の平安を取り戻す。
こうして、美しいものには、いつも救われる。

裏道をとぼとぼと散歩してみると・・・いにしえカフェが!
すっかり気に入ってしまった。


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何気に置いているようで、厳選されている感じがいい。これを見る子供たちは、すごく嬉しそう。


今、居るアパートは、快適そのもの。ここに来てから心身ともに回復しました。
明るくて元気な大家さんをはじめ、アパートの住人はとっても親切で感じが良い。

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私の仮の棲家


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長い冬から春へ。毎朝、庭の椿を見てホッとする


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シンプルながら、センスの良いリビングと大きなベッドは、浴室部分の下に内蔵できる造りに

「大変な思いをしたけど、こんな素敵な住まいが見つかるなんて、
やっぱり、どう転んでも運がいいね!」と訪ねてきた友。

そう、なんだか凄く良いことがありそうな強い予感!・・・・・つづく。

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2010.03.26  |  GOURMET
COLUMNIST

HARADA SACHIYO

料理クリエーター

自身のブランド「hoa*hoa」をはじめ、長い間、モードの仕事に携わる。2003年渡仏、料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。ホテル・ムーリス、京料理店、寿司店での研修を経て、2006年より、日本料理教室、出張料理、レストランのコンサルタントなどの活動を展開。現在、料理本の出版準備中。パリ発のWEBマガジンchocolatmag内に「こども厨房へようこそ」連載中

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