2010.06.11
パリの陶芸フェスティバル
どうしても、もの造りをしている人に魅かれる・・・作品をみると、「何を作ってもその人そのもの」と思う。''物は行為である''という友人の言葉を度々思い出す。
作者とその作品との出会い、Expoの会場には、いつも発見とちょっとした興奮があります。
少し前の事なのですが、パリ11区で開かれた陶芸フェスティバルに行ってきました。
新潟に6年滞在し、日本各地を旅して周り、陶芸を学んだというBlandine Masureさん。日本の話を実に嬉しそうにしていました。
マットな質感とシンプルで存在感のある大皿が印象的です。パリ郊外、イヴリーのアトリエで日本を思い出しながら作陶を続けているそう。
ひと目、見ただけで様々な料理の盛り付けやお茶を思い浮かべた、繊細で美しいうつわ。
リヨンに住むドイツ人のBeate Ronnefarthさん。
本人も作品同様に華奢、凛とした美しい人です。
このコラムでは、お馴染みさん、友人のUlrikeも新作を持って参加。いつ見ても、そのセンスの良さと色使いに感嘆してしまいます。
もの静かだけれど、温かいお人柄が作品からも伝わってきたVirginie Besengezさんの展示。フランスのインテリア雑誌でもしばし紹介されています。''Nature Morte''のテーマで、しずしずとしながらどっしりと力強い作品が並ぶ。
あいにく、作者は側に居なかったのですが、「かわいい!」と吸寄せられた作品からすると、きっときっとキュートな人なのでしょう・・・Francine Tribouletさん。
「この箱の中に何を入れよう?」と想像するだけで、楽しくなります。
「この人って、ピカソみたい!」としばし見入っては、楽しくなった Eric Hibelotさんの作品。ご本人も作品そのもの。朗らかで明るい、スタイリッシュで魅力的、素敵な笑顔の持ち主です。「ああ、やっぱり南仏の人って、いいね!」と友人。
南の太陽、風土を感じさせる人・もの達。
「この夏から三ヵ月、友達の日本の陶芸家とパリ20区にある自分のアトリエをお互いに交換するのよ!日本で作品作りをするのが、今からすごく楽しみ!!」と嬉しそうに語ってくれた、Clémentine Dupréさん。優しげで細やかな、実に感じの良い女の子。そして、デリケートで美しい作品もしかり。
日本では、既に幾つかのブティック、hp franceなどで販売されているそう。これからのパリ・日本での活動が楽しみです。
目にご褒美、ココロに栄養・・・こうして、潤いある時間を満喫しました。
こんな人やモノ達に会える事・・・やっぱり、パリっていい街だなあ!と実感します。
ありがとう!!
HARADA SACHIYO
料理クリエーター
自身のブランド「hoa*hoa」をはじめ、長い間、モードの仕事に携わる。2003年渡仏、料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。ホテル・ムーリス、京料理店、寿司店での研修を経て、2006年より、日本料理教室、出張料理、レストランのコンサルタントなどの活動を展開。現在、料理本の出版準備中。パリ発のWEBマガジンchocolatmag内に「こども厨房へようこそ」連載中