2008.12.18
アルザス・ワインのお話
年に一度、パリで開かれるSalon des vignerons indepéndents à Paris
(小規模ワイン生産者が集うワインのExpo)に行ってきました。
大きなホールには、1000軒ものワイン農家の皆さんが集結。
入り口でワイングラスを貰い、どのスタンドでも造り手と直に話ができ、
試飲をして気に入れば、その場で好きなだけ購入できます。
手頃な値段の美味しいワインを見つけると
「これぞ、フランスに居る醍醐味!」とにんまり、
そしてそれに合う料理を考えるのが楽しい。
毎年、ここで楽しみにしているのは、アルザス・ワインを買うこと。
アルザスちゃん達、凛々しくそびえ立っています。
このアルザス・ワインを飲んだ時の驚き!
「この美味しさって、いったい何なの!」と、すっかりファンになってしまった。
そして、本当に衝撃的で忘れられないのは、
このワインの作り手、Pierreさんの笑顔だった。
ワインを造る喜びに溢れている。凄い笑顔!
「美味しい!」というと、"うれし恥ずかし"(うふふ!)でもやっぱり、
嬉しさがほとばしり出るような感じ。
こんなに喜びと感謝をもって、自分の仕事をしている人を見たことが無い・・・
自分は、ここ数年こんな風に感じて仕事をした事があったかしら・・・
そう思うと打ちのめされたような気分になって、しばしボーっとしていました。
そう、ちょっとしたショックでした。
家に帰っても、その時の楽しそうな様子、とっても魅力的な笑顔が
ずっと印象に残っていて、ワインを味わいながら様々なことを考えていました。
それから、ワイン農家を訪ねたり、造っている様子を知り始めると、
その人の人生をかけて、命がけで造っているものに対して、
まずい!とかなんとか批評なんて、とても言えなくなりました。
ただ好きか、そうでないかだけです。
私のワインの師匠が「ワインは農産物なんですよ!」といつも言いますが、
その通りですね。
この日のスタンドには、女領主であるPierreさんのお母さんがいました。
お母さんからも、数世代前からの大切な畑を守ってきた人の誇りと熱意を感じました。
そして、やっぱりアルザス人!とっても感じが良くて優しい!
笑顔で孤軍奮闘するおかあちゃん。
見よ!このアルザスの微笑み。お母ちゃんも息子に負けてません!
Gewurztraminer(ゲヴェルツトラミネール)という
甘口で果実とスパイスの香りがほんのりするもの。
それに、バラの花びらの砂糖漬けをあわせると・・・もう、泣けます!
クリスマスの食後にデザートワインとして楽しんでください。
ゲヴェルツトラミネールとバラの香りを。
Pétale de rose cristallisée(ぺタル ド ローズ クリスタリゼ)。
Bernhard-Reibel
http://www.domaine-bernhard-reibel.fr
Les caves Taillevent
199,rue du Faubourg st-honore 75008 Paris
tel:01 45 61 14 09
http://www.taillevent.com/
au nom de la rose
33,rue de Bretagne 75003 Paris (他、パリに15店舗)
tel:01 42 78 12 12
http://www.aunomdelarose.com/
Maison Richard
45,rue Bretagne 75003 Paris(他、パリに7店舗)
http://www.richard.fr/
GALERIES LAFAYETTE(グルメ館)
40, Boulevard Haussmann 75009 Paris
http://www.galerieslafayette.com/
HARADA SACHIYO
料理クリエーター
自身のブランド「hoa*hoa」をはじめ、長い間、モードの仕事に携わる。2003年渡仏、料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。ホテル・ムーリス、京料理店、寿司店での研修を経て、2006年より、日本料理教室、出張料理、レストランのコンサルタントなどの活動を展開。現在、料理本の出版準備中。パリ発のWEBマガジンchocolatmag内に「こども厨房へようこそ」連載中