2012.01.24
春よ来い。
皆さま、寒中お見舞い申し上げます。
今年もどうぞ、よろしくお願いします。
ここは、カナル・サンマルタンの横、ヴィルマン公園の中の小さな畑。

このように、パリの各区に、アソシエーションの運営による畑があります。

区民ならば、誰でも参加できて、植えたい野菜や植物があれば、小さなスペースを貰って、自分のコーナーを作る事が可能です。

ある時、畑の手入れをしていた、アソシエーションの方に声を掛けてみると、「ここで、野菜や果物を作っても、まず、収穫した試しがないんですよ・・・ごらんの通り、ここは公共の公園、ある時、子供が、「ママン、イチゴがなってる! ねえ~採ってもいいでしょう?」「しょうがないわねえ~、ひとつだけよ!」っと、こんな人が100人くらい通ってごらんなさい・・・ね」と、ぼやいていました。なるほど。
子供の頃の北海道。長く雪で閉ざされた冬、雪の野山を通って「あっ」っと、小さく叫んだのは、雪を割って咲き出た、福寿草の黄色い花を見つけた時。
春の最初の印に嬉しさが湧いてくる。
ここにも、そんなサインを見つけて、こころ楽しくなる。
冬枯れで、手入れもお休みだった畑にも春の兆しが・・・

数年越しのイチゴに、もう、花がついてる。

夾竹桃には、小さな花が咲いた! アザミの仲間は、いつも元気。

葉牡丹もがんばってます。多年草のセージ。

畑の見張り役は、この恐竜くん。
春のサインは、美味しいものにも・・・

先日、お伝えしたDu pain des idées(デュ・パン・デジデ)の店頭には、年の初めに頂く伝統菓子Galette des Rois(ガレット・デ・ロワ)が。この季節、事あるごとに食べるガレットですが、ここのは、やっぱり他とは違う味わい。

最高の材料を使って、色よく焼きあがったガレット。

このどんよりした季節。ああ、ただひたすら日本の青空が恋しい。
今、想いを馳せるのは、東北の美しい春。避難の為に故郷を遠く離れた人、復興の為に尽力している方々・・・いつも、忘れない。
2012年がどうぞ、皆様にとって素晴らしい年となりますように。
HARADA SACHIYO
料理クリエーター
自身のブランド「hoa*hoa」をはじめ、長い間、モードの仕事に携わる。2003年渡仏、料理学校でフランス料理のCAP(職業適性国家資格)を取得。ホテル・ムーリス、京料理店、寿司店での研修を経て、2006年より、日本料理教室、出張料理、レストランのコンサルタントなどの活動を展開。現在、料理本の出版準備中。パリ発のWEBマガジンchocolatmag内に「こども厨房へようこそ」連載中