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Salon du Chocolat Paris レポート

2008.11.12

Salon du Chocolat Paris レポート

日本では2月がチョコレートシーズン。世界中のチョコレートが集結しているのではないか?と思えるほど街はチョコレートで溢れ返ります。ヴァレンタインでお世話になった方にどのチョコレートを差し上げようかと迷ったり、ついでに自分用のチョコレートを丹念に吟味したり...(そちらの方が真剣だったりして?!)

しかし、本場フランスではヴァレンタインよりもクリスマスの方がチョコレートのギフトとしては一般的です。そのため、12月のピークに向けて各メーカー、ショコラティエ(チョコレートクリエイター)が次々に新作を発表するのが、秋深まる10月~11月なのです。その時期にパリで毎年開かれているのが「Salon du Chocolat(サロン・デュ・ショコラ)」(日本では1月に開かれています)。大きなイベントホールが一面チョコレートに埋め尽くされる世界最大のチョコレートの祭典です。様々なショコラティエの新作チェックも次々出来るので、私も行ってきました!

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と言っても、Salon du Chocolatはパリコレのように業界人だけが集うものではなく、親子連れも普通に楽しめるパリ市民が毎年楽しみにしているイベントです。プロのショコラティエにとっても重要な意味合いのある世界的なチョコレートコンクールが開催されたり、ショコラティエ渾身の力作であるチョコレートドレスのファッションショーが開催される一方で、市民向けの料理教室や子どものためのチョコレート教室も行われており、沢山の人々がその場を楽しんでいました。

さて、今年のSalon du Chocolat。特に目立ったのは「モード」と「カカオ」。
パリらしい!と思えるのは、思いきりの良いチョコレートで表現するファッションです。もはや「チョコレート=食べもの」の図式を超える域に達していました。チョコレートはある種、デザイナーやショコラテイェの表現手法の一部にまでなっているのですね。

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これは、ファッションデザイナーとショコラティエが共同で作り上げたチョコレートドレス。ドレスのパーツがなんとチョコレートで出来上がっているのです!Salon du Chocolat前夜祭では、中央の会場で大規模なファッションショーも行われました。中にはドレスのパーツを食べながら登場するモデルもいたりして、楽しい食のエンターテイメント。

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ファッションショーのフィナーレには、ショコラティエも登場。慣れないステージとスポットライトにショコラティエの方々の照れくさそうな表情が印象的でした。

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会場内は、こんな靴ブランドとショコラティエのコラボも。

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チョコレートを模ったアクセサリーやチョコレートをコスメとして表現したパネル展示など表現は多種多様。

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その他、このようなユニークなものもありました。ジャン=ポール・エヴァン氏が作ったシルバーのサングラスやジャン=シャルル・ロシュー氏のチョコレートの胸像。なんでも、男性の割れた腹筋のことをフランスでは「タブレット(板チョコレート)」と称するとのこと。板チョコの割れ目がそう言わせるのでしょうか...

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これは子ども向け?!チョコレートで出来たエッフェル塔。スワロフスキーのクリスタルが一面に配されていてパリらしいエレガントなタワーでした。

このような煌びやかなチョコレートのクリエイションとは異なるブースが「カカオ」ブース。会場の大きな面積を占めていました。ヨーロッパのエレガントなイメージの強いチョコレートですが、その原料となるカカオ豆は中南米・アフリカ・東南アジアの熱帯地方で収穫される農作物なのです。原産国から出荷される際のカカオ豆の質の良し悪しによって、私たちが美味しいチョコレートを口にすることができるかどうかが左右されます。その重要な役目を持つカカオにSalon du Chocolatではクローズアップ。エクアドルやコートジボワール、ヴェネズエラなどの原産国各国がブースを持ち、フレッシュなカカオや工芸品を販売するほか、現地の食生活を実演して表現していました。

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今回、改めてチョコレートの世界の奥深さと可能性の幅を認識させられました。良質なカカオ豆を作るために努力をする人々へのリスペクトを忘れないフランスのショコラティエたち。そして、チョコレートを単なる美味しいお菓子というだけではなく、アートやファッションの域まで昇華させる、彼らの無限の発想と技術力に心から賞賛をしたいと思います。
次はどのような革新がショコラの世界に舞い降りるのでしょうか・・・

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2008.11.12  |  GOURMET
COLUMNIST

上野奈央

バイヤー

伊勢丹食品バイヤー。ショコラティエの手掛けるチョコレートから、インドの農園指定紅茶まで世界の食の逸品をセレクト。世界中からの情報収集は怠らない。食のファッション化を目指して奮闘中。

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