2008.09.22
軽井沢での食べ歩き
原稿の嵐、真っ只中というのに、9日から二泊三日の旅に出た(担当編集者の皆さまスミマセン!)。といっても近場の軽井沢。息抜きをしている場合ではないのだけれど、遅ればせの夏休みというわけだ。で、初日の今回は、軽井沢での食日記をつづろうと思います。
まず第一日目はCu-Calにて、銀座「青空」の寿司。方向オンチの私は、いまだに場所がどの辺りに位置するのかよくわかっていない。会場は白が印象的なカフェの設い。入り口のバーベキューにも大いにそそられたのだけれども、そこは理性を働かせて、店内へ。カウンター8人掛けのところに10人がすし詰め!? 状態で座り、青空さんの寿司が握られていくのを、口をあけて待つヒナのように、順番に待つ。
スタートは肴から。最初に出たホシカレイの刺身が見事だった。肉厚で風味豊か。厚みのある旨味ながら、香りと後味は実に繊細。ホシカレイは1kg以上でなければだめと誰かに聞いたことがあったけれど、聞けばこのホシカレイも1.2~3kgとのこと。なるほどなぁと、ひとり納得する。続いて新銀杏。唐津の赤ウニ(甘い!!)昆布〆めのキスとみつばのあえものに、鰹の叩き(藁であぶればこそのこの薫香がまた素晴らしかった)。このわたと、このこのあえもので肴はフィニッシュ。いよいよ握りに突入である。
青空さんの寿司。左が新イカ、右がコハダ。どんどん成長している新イカは、季節を感じる。
のっけは新イカ。スミイカの子供だ。今日は1枚づけ。先月、銀座のお店で食べた時は、1枚半で握っていたことを思い出し、少し成長したんだなぁと季節の移り変わりを感じながら味わう。シマアジが出て、赤身、中トロ、大トロのマグロ三段攻撃。すでにマグロは大間まで来ているらしい。蒸しアワビでサッパリ口直しときてお次はシンコ。北海道のウニにイクラと続いて春子鯛でひと息。閑上の赤貝は、色濃く香りも上々。さすが「青空」。ネタは一級品ばかりだ。アジもまだまだ脂がのっている。ふつうアジはショウガとネギを身の上にのせて握ることが多いけれど、青空さんは、ワサビと同様、中に忍ばせる。「上にのせると生姜の香りを先に感じてしまう」からという。修業先からの計らいらしい。
ゆでたての車エビは江戸前! 頭は味噌が付く、尾尻のほうはオボロを忍ばせてあまみをフォロー。この辺りの芸の細かさ。心憎いことばかりだ。肉厚なのに歯触り軽やかなミル貝。脂ののってきたサバに〆めは、とろけんばかりのアナゴ。デザート代わりの玉子焼はスフレのように中がふんわり。全員、かなり満腹の体。で、青空さん「まだ足りない方は、どうぞ」と笑顔で語りつつ、ボソッと「足りてると思うけど・・・」何が何でも満足させるゾって、気合入ってたんですね。どうだこれでもか!? の16貫、満足させていただきました。で、私はといえば、鉄火とかんぴょう巻きを追加。お勘定は2万3000円也でした。
2日目はまた次回に。
Cu-Cal
第三回 軽井沢フードフェスティバル
2008年8月1日~9月15日
会場:軽井沢・国道18号離山交差点近く
http://www.cucal.net/2008/
青空
住所/東京都中央区銀座8-5-8 かわばたビル3F
☏03-3573-1144
営業時間/月~金17:00~翌1:30(L.O)、土17:00~22:30(L.O)
定休日/日・祝
森脇慶子
フードジャーナリスト
「dancyu」をはじめ、数々の雑誌やメディアのグルメシーンで活躍する、フードライターの草分け的存在。取材はもちろん、プライベートでもひたすら食べ歩きに邁進。その小柄な体からは想像できないほど強靭な胃袋の持ち主。「東京最高のレストラン」の採点者を務めるなど、その舌に絶大な支持を集める。