2009.04.17
ホテル王国スイスの'パークハイアット'はひと味違います。
「Park Hyatt Zurich(パークハイアット チューリヒ)」チューリヒ/スイス
スイス第一の都会であるチューリヒは、首都のベルンよりもフランス語圏のジュネーヴよりも規模が大きく、経済、商業、そして文化の中心地として発展しています。スイスには4つの原語が国語としてありますが、中心をなすのが7割を占めるドイツ語。チューリヒはそのドイツ語圏でもあります。
パークハイアットの近く、街を流れるリマト川はまもなく湖へと流れ出る。
スイス北部に位置するチューリヒには大きな湖'チューリヒ湖'があり、ホテル「パークハイアット」は湖から徒歩でほんの3、4分に位置し、金融、商業の中心地区に建っています。当然、世界中からやってくる金融関係者や他のビジネス客をターゲットにした高級ビジネスホテルとしてのデビューでしたが、なんと、チューリヒの街に新しいホテルがオープンしたのは20年ぶりとのこと。しかも、スイス初めてとなる'ハイアット・ブランド'だったといいます。確かに老舗ホテルや古いホテルの多い中、リニューアルオープンはあっても高級ホテルの新規オープンはずっと無かったようです。
パーク・ハイアット・チューリヒ
竹が配された吹き抜けのロビー
パークハイアットといえば、世界のどこへ行ってもそのスタイリッシュな趣や、ミニマリズムなど、最新鋭の設備を搭載した流行最先端の都会派ホテルの印象があります。人気の「パークハイアット東京」もシカリですね。しかしここチューリヒでは、同様なパーク・ブランドのポリシーを掲げながらも、スイスらしい'質実剛健'な空気や'スイス的機能性''清潔感'が、世界中のどこよりも見え隠れしていて面白いと思いました。
エグゼクティブ・スウィートのベッドルーム
パーク・スウィートの明るいバスルーム
ひとつひとつの説明となると難しいのですが、例えば★華美な飾り付けをしない★必要のない家具や調度品は置かない★スタッフの動きに無駄がない★広告や大きな看板、派手な車寄せなどもない★館内どこも世界のどこよりもピッカピカ...という感じです。つまり高級ホテルの王道を行く風格と、教科書に載るような正統派の印象が漂うホテルなのです。
洗練されたフュージョンを提供するメインレストラン
(左)世界中のワインを揃えたワインセラー、テイスティングもOK。(右)とても落ち着いた雰囲気に大人たちが集うバー
そしてレストランでのディナータイムが始まる頃には、周辺に住むブルジョアたちや、着飾ったエグゼクティブなビジネスマンたちが華やいだ衣装の女性たちをエスコートしてどこからともなく現れます。パークハイアットでは、世界中を見渡しても若いエグゼクティブの顧客が多いホテルなのですが、チューリヒでは妙齢な紳士淑女が多く、その中に若者が少し混じっている印象です。大人が社会の中心を成す国らしい現象であり、また信頼度の高いホテルとして大人に認められている印象でした。(KS)
写真/ホテル提供
Beethoven-Strasse 21, CH-8002 Switzerland
☏(+41)43-883-1234 Fax(+41)43-883-1235
www.zurich.park.hyatt.com
部屋数/142室
料金/スイスフランCHF. 821.50~CHF.3250、
*パッケージが多様なので要問い合わせ
日本での連絡先/ハイアット ホテルズ インターナショナル
03-2222-4054
せきねきょうこ
ホテルジャーナリスト
フランス留学後、スイスの山岳リゾート地で観光案内所に勤務中、 4ツ星ホテル住まいを経験。94年から世界のパイプを武器に ジャーナリズムの世界へ。ホテルの「環境問題、癒し、もてなし」 の3つをテーマに取材。スクープインタビューも積極的に行なう。 著書多数。近著に「ザ・スパ、ようこそ癒しの世界へ」(07年、 集英社刊)、「メキシコ~デザインホテルの旅」(08年9月ダイアモンド社刊)。