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'な〜んにも'ないけど感動がある、シンプルライフの超セレブなキャンプ。「SAN CAMP (サン・キャンプ)」カラハリ砂漠/ボツワナ

2009.02.13

'な〜んにも'ないけど感動がある、
シンプルライフの超セレブなキャンプ。
「SAN CAMP (サン・キャンプ)」カラハリ砂漠/ボツワナ

 ボツワナ共和国は、現在、南アフリカに続いて最も'注目度の高い'アフリカン・デスティネーションのひとつ。この国の経済中心の半分は原産国である'ダイアモンド'が占め、アフリカ諸国の中で最も治安の安定した国でもあります。アフリカ大陸最南にある南アフリカ共和国の上(北部)に位置し、国の中央部にはサバンナ、北部にはユネスコ自然遺産に登録されるオカバンゴ湿地帯があり、豊かな水場には多種の野生動物が生息しています。中央から南部にかけては広大なカラハリ砂漠が広がり、その一部を占める'マカディカディ・ソルトパンズ(塩田地帯)'に建つのが、ここで紹介する「サン・キャンプ」なのです。

19sekinePICT0097.JPG このテントがレセプションやダイニングとなるメイン棟。

19sekinePICT0052.JPG カラハリ砂漠、夕日に色づく真っ白な「マカディカディ塩低地」。4輪はキャンプから出発したジープを途中で砂漠走行用に乗り換えたもの。

 凄いところにあるとお思いですよね? そうなんです、到達するにもそれ相当な時間と費用を要しますが、地球上に残された数少ない'自然界'を訪れる価値は大いにあると思っています。そのサン・キャンプは年間の半分ほどの'乾季'のみの営業で、雨季にはテント周辺が沼地や池と化す為にテントもはずされ更地となります。

 テント数はわずか6張のみ。最大12人に限られたキャンプに、世界中の、特にヨーロッパから旅人が訪れています。周辺のマカディカディ塩低地は、低地とはいえ海抜1000m以上。昼は30度近く、日没と共に夜は0度にもなる砂漠特有の気温のため、夜のベッドには湯たんぽが用意されます。宿泊のテントには電気、水道、ガスなどはなく、灯りは幾つものカンテラが運ばれなかなかロマン溢れる雰囲気なのです。

19sekinePICT0104.JPG テント内部は結構快適。夜はさすがに寒く湯たんぽを抱えて寝る。

19sekinePICT0117.JPG こうしたゲスト宿泊用のテントが全部で6張ある。

「では、シャワーは?」と思うでしょう。実は、人生初の'バケットシャワ-'を体験したのもここでした。決まった時間にそれぞれのテントのシャワー用ゴムバケツに適温のお湯が入れられ、蛇口をひねるとチョロチョロですがシャワーとしてお湯が出ます。湯量は限られているので、二人分のときは時間を計って分けないと大変。髪も体も大急ぎで洗います。でも、青空トイレは水がちゃんと流れました。朝はテント前に洗顔用のお湯と洗面器、歯磨き用の水とコップが配られます。使用後の水は? 周辺のブッシュに。食事は毎回、'ダイニング用テント'に全員が集まって、お喋りをしながらワイワイと盛り上がります。毎回素晴らしい食事が提供されるのにも驚きなのです。

19sekinePICT0110.JPG 青空バケットシャワー。シャワーがあるだけ有難い。

119sekinePICT0112a.JPG シャワー用アメニテイィもナチュラル高級品。

19sekinePICT0102a.JPG テントに置かれる洗顔用の洗面器とお湯の入った銅製ポット。

19sekinePICT0109.JPG 青空水洗トイレ。小箱の中にトイレットペーパーが入っている。

 オーナー曰く、「ここでの体験は'なんにも無い'ことの魅力。ピュアサイレンスを楽しんで欲しい」といいます。現代社会に無音の生活は有り得ないのですが、キャンプからカラハリ砂漠の'ソルトパンズ'(塩低地)の真ん中までジープで30分ほど走ると、植物も木も無い、風音さえ聞こえない'ピュアサイレンス'の世界が広がり、自分の聴覚の機能さえ自覚できない深閑とした世界に、怖いほど感動を覚えました。「生命の原点」を感じた私は、もう2度も足を運んでいます。(K.S)

19sekinePICT0140.JPG キャンプ主催のエコツアーで、ミーアキャットの親子を接写!

SAN CAMP(サン・キャンプ)
☏ 未公開
部屋数/テント6張(ツイン4、ダブル2)
料金/3泊以上が基本(2008年の参考料金)
2名利用1名1泊(3食付)600ドル~、1名利用1泊(3食付)800ドル~、車&ガイド1日550ドル~
★ボツワナまで南アフリカ・ヨハネスブルグ経由でまず首都ハボロネへ、ハボロネから基点となるマウンへ。マウンから最終地フランシスタウンまではチャーター機のため申し込み時に旅行社などに確認。フランシスタウンからはリゾートのジープが送迎。
http://www.unchartedafrica.com/flash.html

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2009.02.13  |  TRAVEL
COLUMNIST

せきねきょうこ

ホテルジャーナリスト

フランス留学後、スイスの山岳リゾート地で観光案内所に勤務中、 4ツ星ホテル住まいを経験。94年から世界のパイプを武器に ジャーナリズムの世界へ。ホテルの「環境問題、癒し、もてなし」 の3つをテーマに取材。スクープインタビューも積極的に行なう。 著書多数。近著に「ザ・スパ、ようこそ癒しの世界へ」(07年、 集英社刊)、「メキシコ~デザインホテルの旅」(08年9月ダイアモンド社刊)。

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