2009.03.19
アルプスとは趣の違う柔らかなスイス
明るい陽光に包まれる湖畔のリゾート
「Garni La Meridiana(ガルニ・ラ・メリディアーナ)」アスコーナ/スイス
スイスは4つの言語を母国語としている国です。その63.7%がドイツ語、約20%がフランス語、そして6.4%がイタリア語、わずかな割合でロマンシュ語圏が存在しています。ここでご紹介するリゾート「ラ・メリディアーナ」は、明るい太陽が燦々と輝く南スイス、イタリア語圏の町'アスコーナ'にあります。アスコーナは、マッジョーレ湖に面した可愛いらしい町で、芸術家たちに愛されてきた歴史から、今も尚、数々のギャラリーが路地裏にまで点在しているのです。また、哲学者や思想家たちも住んでいたという、まさにアカデミズムと中世の香りに包まれたハイソなリゾート地として愛されています。
ホテルから眺めるマッジョーレ湖。
鉄道が通っていないために日本人観光客は少なめですが、ロカルノという大きな町で列車を降り、車でわずか15分余りの場所にあります。ロカルノやルガーノといった近くの都市に比べ、静かでのんびりとした雰囲気がリゾート地として愛される理由でしょう。
2007年11月、町の中心の湖に面した目抜き通り'ルンゴラーゴ'にとっておきのホテルが誕生しました。ガルニホテル「ラ・メリディアーナ」です。若いオーナーが自らデザインにも参画して生まれた、シンプルで居心地のいいリゾートです。アスコーナには老舗高級ホテルや伝統的なプチホテルは数多くありますが、「ラ・メリディアーナ」のうようにスタイリッシュでありながら、どこかに歴史や伝統を忍ばせるという、今どきのデザインホテルがありませんでした。'ガルニ'というのは、'朝食付きホテル'の呼び名です。
湖に面した客室のひとつ。
ホテルのデザインコンセプトは'ミニマリズム'。スタイリッシュなホテルのエントランス。
ずらりとパンの並んだ朝食用のダイニングルーム。
すっきりとしたホテル内部には中庭が作られ、竹が植えられホッとする空間になっています。建物の外郭や、大切な遺産である井戸や壁画はそのままにし、内装だけをすっかり変えた手法で生まれました。小さいホテルながら、スパ・エリアにはジム、ターキッシュ・バス、BIOサウナ、そして室内プールも設置されています。他にはラウンジバー、ライブラリィ、朝食用ダイニングがあり、人気は湖に面した絶景の場所に造られた広いオープンテラス・ラウンジでしょう。夕暮れ時には一般客も多く込み合うといますが、カクテル片手に叙情豊かな湖のサンセットを楽しむという、あまりに美しい時間が流れていく映画のワンシーンのような光景がここで味わえるからなのでしょう。
陽光が降り注ぐパティオのオープンテラス・ラウンジ。
中庭の通路に残されたオリジナルの水場。
ミストサウナ。施設も充実している。
マッジョーレ湖に面したホテルの夜景。幻想的な雰囲気に包まれる。
取材協力/スイス政府観光局
Garni La Meridiana(ガルニ・ラ・メリディアーナ)
Piazza G, Motta 61 CH-6612 Ascona, Switzerland
☏+41-(0)91-786-90-90
部屋数/21室(内6室がアパートメント仕様)
料金/(1泊1名朝食付)120~350スイスフラン
スウィート320~475スイスフラン
※季節料金があるので要問い合わせ
http://www.garni-la-meridiana.ch/
せきねきょうこ
ホテルジャーナリスト
フランス留学後、スイスの山岳リゾート地で観光案内所に勤務中、 4ツ星ホテル住まいを経験。94年から世界のパイプを武器に ジャーナリズムの世界へ。ホテルの「環境問題、癒し、もてなし」 の3つをテーマに取材。スクープインタビューも積極的に行なう。 著書多数。近著に「ザ・スパ、ようこそ癒しの世界へ」(07年、 集英社刊)、「メキシコ~デザインホテルの旅」(08年9月ダイアモンド社刊)。