2008.10.17
パリジェンヌに愛される粋な高級ホテル
パリといえば、誰もがまず思い浮かべるのが'シャンゼリゼ大通り'ではないでしょうか。コンコルド広場から凱旋門まで、華やいだ老舗ブティックやカフェ、美術館、公園などが並ぶ美しい通りは、世界一有名な大通りと言っても過言ではないでしょう。
そのシャンゼリゼにあって、誰もが知る有名老舗「カフェ・フーケッツ」にホテルが隣接していることは、まだ、あまり知られていません。しかもそのホテルが最高級クラスの'パラス'としてのオープンですから驚きですよね。
シャンゼリゼ大通と「カフェ・フーケッツ」の赤いテント。2階部分は客室。
ジョルジュサンク通りに面したアートなファサード。
ホテル名を「フーケッツ・バリエール・パリ」といい、シャンゼリゼに面したカフェとは直接出入りできるよう繋がっています。パリの厳しい条例どおり、シャンゼリゼに面した外観は元のビルのエレガントさを残したままにあり、交差するジョルジュサンク通りに面した外観は、対照的に斬新でアーティスティックな様相に作られています。
それでも中に入ると、斬新さよりもまず、パリらしい印象の伝統と落ち着きが見え隠れするお洒落な空間作りになっているからさすがです。伝統と同時に、'現在のパリ'を印象付けるように、スタイリッシュな都会の香りも随所に見え隠れしています。
パリのホテルでは珍しい室内プール。「U Spa」が隣接している。
部屋数は全部で107室。パリでは珍しい15m×8mの室内プールも設えてあり、贅沢なつくりの「U Spa」は、ブロンドチーク材とストレート材のコンビネーションが洗練された美しさを醸し出しています。高級ホテルの凄いところは、すべてに手を抜かないこと。上質な建築素材や、最高級のリネン類、様々なアートに飾られた空間、選びぬかれた食器にいたるまで、どこにもごまかしの無いこだわりにこそ信頼が寄せられるのですね。
格調高い客室。高品質な素材と上品な色遣いがいかにもパリ風。
高級ホテルの立ち並ぶ激戦区ですが、派手な宣伝をするでもなく、都会の隠れ家的なホテルの有りようは、きっと時を経て多くのリピータを生む結果となるに違いありません。ロケーションの良さから、観光にもショッピングにも申し分ないのですが、私は、思いのほか華美なデザインに凝らず、今どきの尖ったスタイルを求めなかった客室のつくりに、少しだけ'保守的な'パリの誇りが感じられて嬉しい気がしたのです。(KS)
46, Avenue George V, 75008 Paris, France
☎+33(0)140696040
日本での連絡先:ザ・リーディングホテルズ・オブ・ザ・ワールド
日本支社☎03-5210-5131 (フリーダイアル)0120-086230
室料/690~1,997ユーロ、グランドスウィート8,500ユーロ(535平方メートル)
アクセス/シャルル・ド・ゴール空港から車で45分
www.fouquets-barriere.com
せきねきょうこ
ホテルジャーナリスト
フランス留学後、スイスの山岳リゾート地で観光案内所に勤務中、 4ツ星ホテル住まいを経験。94年から世界のパイプを武器に ジャーナリズムの世界へ。ホテルの「環境問題、癒し、もてなし」 の3つをテーマに取材。スクープインタビューも積極的に行なう。 著書多数。近著に「ザ・スパ、ようこそ癒しの世界へ」(07年、 集英社刊)、「メキシコ~デザインホテルの旅」(08年9月ダイアモンド社刊)。