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連日行列ができるダ・ヴィンチ展。鑑賞後はポワラーヌのカフェ・レストランへ!

連日行列ができるダ・ヴィンチ展。
鑑賞後はポワラーヌのカフェ・レストランへ!

いまロンドンの、いえ、イギリス中の、いやいやもしかしたら世界中のアート・ファンの話題をさらっているのが、ナショナル・ギャラリーで11月9日から始まった『Leonardo da Vinci : Painter at the Court of Milan』展。ダ・ヴィンチの画家としての18年間(1480年代~1490年代)に焦点を当てた展覧会です。


111121london_01.JPGナショナル・ギャラリーに向かって左側にあたるSainsbury Wingで開催中。当日券を求めて行列が続きます。

科学者であり発明家でありエンジニアであり建築家でもあった天才ダ・ヴィンチが画家として残した絵画は、世界に15、16点(数がはっきりしないのは、真贋が定かでない作品があるため)あると言われていますが、そのうちの何と9点が一同に介すということで、これは"2度とあり得ない" "歴史的な"な事件であり、画家ダ・ヴィンチの展覧会としては、これまででもっとも総合的なものだと、大注目を集めているわけです。

作品についての詳しいことは専門家にお任せするとして、9点の中でもとりわけ注目されているのが、たとえば、『岩窟の聖母』(Virgin of the Rocks)。2点が現存するのですが、最初に描かれたパリ、ルーブル美術館所蔵版(ルーブルを離れるのはこれが初めて!)と、ロンドンのナショナル・ギャラリー収蔵版の両方が同時に展示されるのは初めてのこと。それから、最近、ダ・ヴィンチ作と鑑定されたばかりの『救世主』(Salvador Mundi)。そして、ナチスに没収され、戦後ポーランドに帰った『The Lady with an Ermine』。これは、ダ・ヴィンチのパトロンであったミラノ公爵の16 歳の愛人を描いたという謎の多い作品で、それまでの肖像画のあり方を変えた作品と言われています。


111121london_02.JPG『The Lady with an Ermine』(c 1490 )(『Evening Standard』紙より)

もちろん、この時代に描かれた『最後の晩餐』はフレスコ画ゆえ、ここに展示されてはいませんが、ダ・ヴィンチの弟子ジャンピエトリーノによる油絵のコピーが展示されています。

絵画のほかには、素描も50点。とにかく、門外不出の作品ばかりのため、ヴァチカン美術館、ルーブル美術館、エルミタージュ美術館をはじめ、イタリア、フランス、ロシア、ポーランド、アメリカなどの国との交渉に5年をかけて実現したという展覧会。保険総額は約13億ポンドに上ると推定されています。これだけスゴイ展覧会ゆえ、開催期間2月5日までの前売り券は既に完売。あとは、毎日500枚発売される当日券を並んでゲットするしかないという状況です。

チケットは30分きざみの時間制になっており、ナショナル・ギャラリーは、1スロットの入場者数を、通常の230人から180人に減らし、オーディオ・ガイドの時間を短くするなど、場内の混雑緩和に配慮する一方、開館時間を20%ほど延ばして、できるだけ多くの方が入れるように配慮もしているとのこと。オープン前夜には、全国の映画館でビデオ上映も開催され、ロンドンに足を運べない地方の人々もできるだけ多く作品に触れられるよう、工夫がなされました。

人気の展覧会は、たとえ時間制になっていても、あまりにも人が多く、ゆっくり鑑賞などできなくて常に不満が残るわけですが、これはとにかく、それを押しても絶対に!の展覧会。私は何とか前売り券が買え、来週、実際に目にするのを楽しみにしているところです。年末年始にロンドンにいらっしゃる方は、ご興味とお時間があったら、ぜひ、並んでください。10時の開館/チケット販売開始ですが、500人以内を目指して早めに行けば、何とかなるのでは? 1時間半は並ぶ覚悟で、とギャラリーのサイトでも説明していますが、世紀の展覧会のためなら、そのくらい並ぶのも、考えようによっては、いい思い出になるかもしれません。H.I.S.など、チケットを確保しているエージェントもあるようですので、チェックしてみてくださいね。


111121london_03.JPGCuisine de Bar by Poilaneは、チェルシーらしいレンガの建物。

さて、ギャラリーで疲れた後は、どこかでホッとひと息つきたいですよね(って、無理矢理でしょうか?)。パリ、サンジェルマンの有名なパン屋さん、ポワラーヌ(Poilane)のショップがロンドンにもできて、もうかれこれ10年以上になるでしょうか。いまでは、おなじみサワードウ・ローフ(パン・ド・カンパーニュ)は、ショップ以外にハロッズやセルフリッジ、ホールフーズやスーパーのウエイトローズでも買えて便利になりましたが、今度はついに、そのポワラーヌのカフェ・レストラン、Cuisine de Bar by Poilaneがオープンしました! 場所は、スローン・スクエア駅そばのデパート、ピーター・ジョーンズのすぐ裏手。


111121london_04.JPGインテリアはシンプルで清潔、過ごしやすい。

111121london_05.JPGコミュナルなテーブルのほかに、おひとり様用のテーブル&椅子もあり。

シンプルで明るいインテリアの店内では、サワードウ・ローフを軽くトーストしたタルティーヌ(オープン・サンドイッチ)やサラダ、デニッシュなどが楽しめるほか、もちろん、パンやクッキー、ジャムを購入することもできます。夜21時半まで開いているのも大助かり。スローン・ストリートやキングス・ロード界隈でのショッピングの際には、ぜひ。ランチ時は、近所のマダムたちで賑わっています。


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111121london_07.JPGサワードウを軽くトーストしたタルティーヌには、マスタード・ドレッシングが美味なグリーン・サラダか、スープがつきます。この日は、ベジな気分だったので、レンティル豆のペーストにグリルしたアーティチョークのマリネをのせたタルティーヌにしてみました。見た目よりおいしいです。10.50ポンド。

111121london_08.JPGカスタードのタルト、フランも、甘みがほどよくて、好物です。


『Leonardo da Vinci : Painter at the Court of Milan』
開催中~2012年2月5日
The National Gallery , Sainsbury Wing
Trafalgar Square, London WC2N 5DN
Tel. 020-7747-2885
開)10時~18時(月~金/最終入場17時) 10時~22時(金、土/最終入場21時) 10時~19時(日/最終入場18時)
入場料:16ポンド


Cuisine de Bar by Poilane
39 Cadogan Gardens, London SW3 2TB
Tel. 020-3263-6019
営)8時~21時30分 
無休

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PROFILE
菅野美津子
フリージャーナリスト

「アンアン」など女性誌を中心にライター稼業をした後、96年に渡英。以来、ロンドン住まい、現在15年め。ライター、コーディネーター、翻訳/通訳者として、メディア全般で仕事中。

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